先日「デューク」推しであることを書いたけど、その次作アバカブを経て出た2枚組ライブ盤が本作、スリー・サイズ・ライブ(Three Sides Live)。
リリース当時はUKとそれ以外で2枚目のB面、すなわちD面の内容が異なる。UK以外ではタイトルどおりA~C面までがライブ、D面はスタジオ録音曲。UKバージョンではD面もライブという風になっていて、現在のCDはUKバージョンに準拠している。
82年リリースということで、デューク成分が多く、冒頭のターン・イト・オン・アゲインやビハインド・ザ・ラインズ、ダッチス、ミスアンダースタンディングが披露されている。
当時の新作、アバカブからはドードー、アバカブ、ミー・アンド・サラ・ジェーンの3曲演奏されており、デュークとアバカブがライブの中心であったことがよく分かる。
慣れているのか飽きたのか、ずいぶんと崩した感じで歌う曲も多く、フィル・コリンズがライブに没入している様が伺変える。
さて本作のハイライトはD面収録の旧レパートリー。ラストを飾るイット~ウォーッチャー・オブ・ザ・スカイのメンツがスティーブ・ハケットとビル・ブルフォード。もうイットの冒頭のドラミングからして、ブルフォード印全開。ここだけ急に70sの空気になるから凄い。
インターナショナル版のD面スタジオ収録曲は、後年Archive Vol.1や1976-1982ボックスセットなどに収録。