昨年秋にセカンド・アルバムである本作とサード・アルバムの「リザード」の50周年記念盤が出たので、買うつもりはあったがなかなかたどり着かなかったがようやく購入。
イエスの「危機 スーパーデラックスエディション」を買うつもりだったが、メジャーな通販サイトではいつのも間にか売り切れ。そんなに売れるものでもないだろうと思いつつ、そちらの捜索は続けつつも、その分の予算を今回は「ポセイドン」の方に回した次第。
さて、自分のクリムゾン歴の中でも比較的早く聴いたアルバム。後追いながらもファーストを聴いて、ちょうど90年代ダブルトリオ期だったので、その辺を聴いた後に手を出したと思う。
散々方々で語られているとおり、ファーストの二番煎じという印象もあるけど、それまでのライブで培ってきたアイディアが具現化されているし、主要メンバーが抜けたにも関わらずこの完成度である。これでフリップ自身も自分で継続していく意思が固まったのではないかと思う。
なんだかんだと好きな曲は多い。「冷たい街の情景」なんて最たるもの。この邦題のつけ方も抒情的で良い。途中のユニゾン部分は「21世紀の~」モロパクリかもしれないが、レイクのボーカルといい、ジャイルスのドラム、メル・コリンズのサックスとどれも素晴らしい。
後年色々なバージョンが出てくる「ケイデンス・アンド・カスケイド」の安らぎも心地よい。この元ネタが脱退したマクドナルド&ジャイルズの「アイビスの飛行」に発展していったのも面白い。ここのボーカルであるゴードン・ハスケルも合っている。
タイトル・トラックの「ポセイドンのめざめ」。これはもうたっぷりのメロトロンをあびるための曲といい切ってしまいたい。既に脱退が決まっているにも関わらず、メロトロンの洪水と相まって情感たっぷりに歌い上げるレイクも素晴らしい。
そして様々なコンピレーションでもおなじみの「キャットフード」。あの逆なでするような不安をあおるようなキース・ティペットのピアノ。あれに乗るレイクのボーカル。これでクリムゾンの曲の幅が広がったというもの。自作のリザードもこの流れを発展させたものなんじゃないかと勝手に思っている。
「平和(Peace)」をアルバムの各所に配置することでトータルアルバム感、コンセプトアルバム感を出そうとしているんだろうけど、正直そこまで効果的ではないように思う。曲は悪くないが、単に弱い。旧CDだと音量レベルが低くて聞きづらかったからなおさらそう思ったのかも。今回のリマスターで全般的に聴きやすくなっているが、それでも元の曲がそう強くないのが余計にわかってしまう。
最後を飾る「デヴィルズ・トライアングル」。ライブで定番だったホルストの「火星」を下敷きにしたもの。曲だけでいったら、ライブでやりこんでいた「火星」に軍配が上がる。それでも終盤に向けて荒れてくるサウンドコーラジュ的な編曲というかアレンジが「リザード」で発揮されるのかと思うと、あるいは後年のインプロヴィゼーション路線の下地かと思うと興味深い。
アートワークはシンフィールド主導で知り合いの画家に書いてもらったらしいが、正直パッとしないと思いながらも、合っていると言えば合っている。ファーストの強烈な印象は別物、あるレベルを超えてしまっているので、比較するのも酷かもしれない。
Brurayの方もぼちぼち聴いてますが、量が多くておいつかない。
もっぱらポータブルプレイヤーで聴く時間の方が長いので、同じ内容のものをCDにして欲しいんだよなぁ...ダウンロードキーでも可。まぁ、メディアがかさばるのが一番の理由なんだろうね。





