2018年8月1日水曜日

All About The British Beat



ちょっとツウ好みなコンピレーションアルバム。ホリーズやビリー・クレイマーなど60sイギリスを席巻したビートルズ旋風の様子がわかる作品。
資料的価値ももちろんだが、やはりビートルズやストーンズに引っ張られ、どのバンドもチャートに食い込もうと必死なので、その競争が業界のレベルを上げていると感じる。
それでも似たりよったりでは意味もなく、各バンド、アーティストが独自性、存在意義を出そうとやっきになっている。
アニマルズの「朝日のあたる家」は以前から結構アメリカっぽい雰囲気あるなと思ってた。
レノン=マッカートニー作のBad To Meなんかもやっぱり出来がいい。
ビートルズのカバーもいくつかあるが、「Got To Get You Into My Life」はオリジナルの良さが際立って来る。そういう力の差みたいなものも出ているのが分かる。

本作の面白いところは、ヒット曲を網羅したディスク1と、マニアックな人選、選曲がされているディスク2に分かれてあるところ。

イエスのハウ師匠のバンド、トゥモロウや同じくイエスのジョン・アンダーソンの下積み時代ハンス・クリスチャン名義の曲などクスッとしてしまう。特にハンス・クリスチャンは、色んな記事、文献で出てくるが音を聴いたのは初めて。
そういうところも丸っと含めた懐広いコンピレーションなのである。