2009年11月18日水曜日

The Whirlwind - Transatlantic

The Whirlwind: +DVD

初Transatlanticです。

The Flower KingsのStolt先生が参加しているというので前から興味があったので、新譜とのことでいいタイミングなのでゲット。パッケージのシールにも書いてあるけど、元Spock's BeardのNeal Morse、Dream TheaterのMike Portnoy、The Flower KingsのRoine Stolt、MarillionのPete Trewavasが結成した、いわゆるスーパーグループという奴ですね。正直、Marillionは未聴だけど、後の3人のバンドの音、音楽性を想像するだけで期待が高まる!

気合いを入れて、今回は2枚組。しかもDVD付きにしてしまった。見てる時間あるのか?

さて、本編Whrilwindは、77分で1曲というもの。さすが、プログレ。容赦ない。ただし、12トラックに分かれているので、77分のメドレーと捉えることもできる大作。
冒頭のOverture/Whirlwindから期待どおりのシンフォニックな流れ。正直、1回通して聴いた時は少々お腹いっぱい感があるものの、端々に踊り出てくるメロディのおかげで2回目以降は結構流れも飲み込みながらすーっと聴き続けていけた。

やっぱり、Stolt先生の声はいいですな。Neal Morseのボーカル、繰り出すフレーズはどうしてもSpock's Beardのようなアメリカンハードプログレな感じで、やはり中々のアクの強さがありますな。

2枚目は、結構力が抜けていて各人のやりたいことが気楽に出ている感じがするけど、本当のところどうでしょうか?カバーがこれまた絶妙で、なんとGenesisのThe Return Of The Giant Hogweed。Genesisでも、まさかこれがカバーされるとは予想できないからびっくり。いかに彼らが先人の音楽を敬愛しているかが垣間見えて、にやっとしてしまう。

他にもI Need Youが絶品。AmericaのI Need YouとBeatlesのGearge作のI Need Youをメドレーでカバー。Americaの素朴な感じも残しつつ、厚みのある演奏でいいし、後半のBeatlesの方も基本普通っぽいものの背後にいろんなBeatlesの曲のフレーズ(Day Tripper, I Feel Fine, Back In The U.S.S.R, 他)をさらりと混ぜ込み、リンゴのアクセントとして叩いていたカウベルっぽいものも残すという、なんともにやにやしてしまう仕上がりになっている。

実に堪能できる1作。プログレっていいな。