2010年7月21日水曜日

麦の海に沈む果実:恩田陸

麦の海に沈む果実 (講談社文庫)

挑戦してから3冊目の恩田陸。

なぜか毎年3月に生徒が入るとある学校に、2月の終わりに編入していきた主人公理瀬。これまた、訳ありな学校でどういうことが生徒が急にいなくなる。本作も独特の世界、設定の中物語は紡がれていく。

「三月は深き紅の淵を」の四部目を広げた作品で、「三月は深き紅の淵を」そのものも学園内に隠されている本として登場してきたり、主人公理瀬の友人、憂理がこの後の作品となる「黒と茶の幻想」に登場したりと、このクロスオーバー具合がいい。

こうなると他の作品も読みたい。