小川一水氏の大作「天冥の標」読後、なかなかこのような読み応えのある作品に巡り合えない。
というか、昔ほど小説読む機会が少なくなってしまったのも事実。読むのも正直、気力がいるというか以前より能動的に「読むぞ」と思わないと、本に向き合える時間が持てなくなったというのが正直なところか。
本に出会う「機会」を得るというのも大事なことで、以前より書店に足を運ぶのも減ってしまった。それこそ学生の頃はほぼ毎日帰りには本屋によってふらふらしてたし、30になるまでもそこそこ行ってたかと思う。やっぱり自分の興味分野(プログラミングや料理、音楽)の情報源なんだよね。
ちょっと前置き長くなったけど、Kindleのセールで目にした本作「大日本帝国の銀河」が最近読んだ中では一番面白かったので紹介。
いわゆる、ファーストコンタクトもの。ただ、それが生じた時代設定が面白い。太平洋戦争開幕直前。既に中国とは戦端が開かれ、英米勢とも関係悪化していた日本。そこに、当時の科学力では実装できない兵器で日本や他の国の航空機や船舶を圧倒する謎の勢力が現れる。彼らは人間そっくりで言葉は通じるが、話の通じづらい存在で、自らを「オリオン集団」と名乗る。ようやっと天文学が開けてきた時代に宇宙からの使者を自称する彼らは、日本に「大使館設立を求める...
全5巻の構成となっており、1巻のヒキは抜群。
オリオン集団は日本以外にもコンタクトを取っており、それぞれの国に対し自らの軍事的優位性を誇示するが、侵略行為を目的としてものではなく、あくまで大使館設立とその後の話し合いが目的と主張する。それに巻き込まれる、科学者、軍人などの群像劇。
4巻以降は物語は加速するが、正直3巻目まではちょっと冗長な印象も受けた。ただ、そこまでに必要な要素のバラマキでもあるので、そこまで読めば物語が加速する以降の展開に報われるはず。
その分、最終巻がちょっと駆け足かなと思わなくもないけど、終わり方としては好きな終わり方。5冊分読んだ甲斐がありました。
ネタバレしないで物語の良さを伝えるのは、難しいですね.. 興味持たれた方はAmazonのレビューなども参考にされるといいかと思います。
2023年10月11日水曜日
大日本帝国の銀河 | 林 譲治
2022年10月10日月曜日
最近読んでるマンガ
ここ最近次男が色々買うので、読ませてもらってる。(一部新刊はこっちで買ってあげたりもしている)
今一番お勧めは「ワールド・トリガー」でしょうか?月刊誌に移籍してしまったので、以前ほど単行本の刊行ペースはないですがいつも新刊出るのを楽しみにしています。
次に、今年完結してしまいましたが、「Dr.STONE」。こちらもジャンプマンガの王道らしい展開で、毎回次巻が気になってました。個人的にちょっと終盤駆け足だったと思うけど、だらだらやるより一気にラストスパートした方がいいというのも分かるので、これはこれで良かったかなと思います。
あと電子書籍での購入となりますが、福満しげゆき氏の「うちの妻ってどうでしょう?」をセールの時にまとめ買いして、それがきっかけで数年前に読んでいた「妻に恋する66の方法」の続きを買ったりと、自分の中でちょっとした福満ブームが起きてます。昔モーニング読んでたときも「僕の小規模な~」が連載していたときだったと思うので、その時は読んでたけど単行本買うほど入れ込んでなかったですね。年取ると分かることもあるからなのか、自分がちょっとおかしいからなのかうんうんと頷くようなエピソードがいいです。
同じく最近のマンガではないですが、「BAKUMAN」。次男が買ったので一気読み。特に後半、アニメで取り上げられていないエピソードなども面白く、込められている熱量が凄い。アニメ「SHIROBAKO」などいわゆる「お仕事アニメ(マンガ)」って大人だからこそ分かる部分もあり、共感度も高いです。
今年熱いマンガといえば、「風都探偵」も忘れてはいけない。あの名作「仮面ライダーW」の続編をマンガで展開されており、今年はアニメ化もされました。こちらは長男が買っているのを読ませてもらっている。今のところ10巻まで読んだけど、これも無理のないストーリー展開がいい。仮面ライダーにありがちな後付け設定がないわけではないけど、脚本がTVシリーズと同じ三条陸氏が原作なので違和感なく深堀されている。アニメも十分面白いですが、いつかオリジナルの二人で実写化という妄想も膨らんでしまいます。
最後は一昨年ぐらいに電子書籍のセールになっているのをきっかけに読み始めてはまってしまい追っかけてますが、「機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還」。まさか、今更ガンダムマンガ読むとは自分でも思ってなかったけど、10代の頃にMSVでわくわくしたおっさんとしてはなかなかハマれる要素も多く、ストーリーも無理ない感じで宇宙世紀の隙間を埋めていて好感持てます。おなじみのMSVエースパイロットや往年の有名キャラクターも出てきており、丁寧にストーリーに絡められていてこれは公式で正史にしてアニメ化するべきでは、と勝手に盛り上がってます。
この6作品はしばらく何度も読みなおしそうです。
「ジョジョリオン」も完結したので、最後まで読もうと思っているんだけどどうしてだかなかなか食指が動かない。
2022年7月24日日曜日
週末雑記
土曜日は午前中に三男のサッカーの応援。午前中で終わったので、戻りがてらデニーズでお昼。自分はチキン南蛮と抹茶ミニサンデー。妻はビーフシチューとチョコブラウニーサンデー。本当は麺屋鐙に行くつもりだったが、駐車場が満車だったのであきらめた次第。
その後買い物。
帰ってからは、朝ドラ消化。あとはMUSIC MAGAZINE読んだり。
帰る途中でGoto-Eatを使って鰻を買ったのでそれを夕食にする。
日曜日は午前中軽く散歩。
お昼に夕食のカレーの仕込みをして、自分はそれをお昼に。みんなにはざるラーメン作ったりする。
午後はLove Love愛してるの録画を鑑賞。いやぁ、今こういうフォーマットの音楽番組もないと思うので新鮮。ミュージシャン達がスタジオで演奏するというコンセプトがいいと感じる。
夕食はカレー。あとはバジルチキンソテーやサーモンの刺身を出す。自分はカレー食べたけど、これだけおかずもあるのでみんなは明日カレーを食べるとのこと。
今週末もあっという間だな。次男、三男は夏休みで、自分もそろそろかと思ったらまだ3週間もあって先だなと。
2022年1月28日金曜日
スティーヴ・ハウ自伝 オール・マイ・イエスタデイズ | スティーヴ・ハウ (著), 上西園 誠 (訳)
年末から読み始めている。
幼少期から直近までのまさにオールタイムについて綴られている。
予想していたより意外とあっさりしている。
気になるエイジア脱退、ユニオン期、の部分は読み手が想像していたよりはあっさりとしている。
むしろ直近の構造体制からか、ジョン・アンダーソン、リック・ウェイクマンへ幾分強い風当たりがある。トレヴァー・ラビンについて人物的にはそれほど強いあたりはない。単に8人編成でのギターを入れる領域にこそ異論はあれど、人物的にマイナスな印象を感じている訳ではないと自分は感じた。
一方で、意外と付き合いの長さのせいもあってか、長く一緒にやっているクリス、アランへのロック・ミュージシャン的な破天荒さへの反発が強いし、そこに終始しているのがよく分かる。もちろん、愛情や敬意も含まれている。
なんだか、70s後期クリムゾンのビル・ブルーフォード+ジョン・ウェットンの轟音暴走列車に対するフリップ御大の冷やかさなに通ずるものを感じる。
読み通していて職人気質であることがよく分かる。どうしてロック・ミュージシャンという場で活躍しているのか?ジャズ、フュージョン畑へ流れてもまったくおかしくない人だと思うけど、やはり幼少にとらわれたロックの衝動が好きなんでしょうね。
それにしても多忙だ。バンド、ソロ、コラボなどとにかく仕事している。物凄く細いので倒れないか心配だが、バイタリティあふれていて生涯現役を地でいってる。
それと、ロイ・トーマス・ベイカーは合わなかったんですね。ヘヴン・アンド・アースも他のプロデューサーならもっとパンチの効いた味付けにできたのではと思っていたけど。
自分個人としては、正直今のハウ師匠リーダーのイエスは物足りない。
ジョン・ディヴィソンのボーカルやソングライターの資質はいいと思うので、やはり全体的なアレンジ力なのかな、と。
ホーンには再プロデュースしてもらったんだから、意外なところでラビンにまとめてもらうのはどうか?
2021年10月10日日曜日
2021年8月7日土曜日
2021年7月17日土曜日
レコードコレクターズ8月号
2021年6月24日木曜日
レコードコレクターズ7月号
2021年5月30日日曜日
ラッシュ その軌跡と栄光
数多くのロック・レジェンドの書籍が発売されている中、正直遅すぎると思ったぐらいの「大物バンド」ラッシュについての1冊が満を持しての登場。
プログレ関連誌である程度まとめて特集されることはあれど、まるまる1冊はそうそうない。あのレコードコレクターズだってなかなか特集してくれない。
貴重さはあの名著「プログレギターの魔術師」(アレックス・ライフソンの機材特集あり)以上かも。
バイオグラフィー、ディスコグラフィーとしては十二分のボリュームであり、彼らの作品を聴きながら読むのが楽しい。これまでの情報では知らなかったんだけど、バンド内でシンセサイザーの使用度合いでせめぎ合いがあったんですね。3人1枚岩のイメージだけど、やっぱりサウンド・プロダクションにそれぞれこだわりがあるだろうから、そこで多少の衝突があるのはプロとして当たり前か。
惜しむらくは、ディスコグラフィーがすべてカラーでないこと。(ヴェイパー・トレイルズからモノクロ頁)
それでも本著の価値が下がることは断じてない。
2021年4月20日火曜日
アクロイド殺し|アガサ・クリスティー
ホームズや乱歩を除くと、あまり推理小説の類を多くは読まない方なので、ミステリー定番というものをとおらずにここまで来たけど、Amazonでアガサ・クリスティーガイドが出たので、目を通してみたところ中々面白そうな話もありそう、ということでまずは2冊ほど買ってみる。
Kindle版が安かったのでそちらで購入。そのうちの1冊が本作、アクロイド殺し。
探偵は変人というのはホームズから始まって、ある意味名探偵の素養の1つぐらいになっているが、はじめてお目見えするポワロは異邦人としての振る舞いの方が印象深いので、あまり探偵的曲者臭が強くない。
ネタバレにつながるので多くは書かないが、容疑者もトリックもそれほど奇抜ではないが、物語として読ませるではないか、というところが名作たるところなんでしょう。
次は「オリエント急行の殺人」を読むので楽しみ。
2021年4月10日土曜日
Dr. Stone 20巻|稲垣理一郎、Boichi
次男が買っているので読ませてもらっている。途中から新刊は買ってあげるようにした。
テーマである「科学」を存分に発揮しながらも、少年漫画らしいストーリー展開、勢いがある素晴らしい作品。そんな都合よく~と思う展開がなくもないが、そこを勢いでさっと進めるのが少年漫画の良いところ。アニメも観た。よくできている。
脇役、悪役も含め大変丁寧に描かれており、各キャラクターに得意なものがあり、よくよく考えると非常にシビアな世界でお互いを補い合いながら、新たな世界(社会)を作るところもいい。メインターゲットだろう少年少女たちに、何であろうと得意なものを持つことの大切さ、助け合う大切さが伝わるといいな、と思う。
少年漫画ならではのアツい展開で、読んでいて本当に心揺さぶられる。
2021年3月19日金曜日
PROG MUSIC DISC GUIDE | 髙橋祐希(監修)
ネットの予告で「お、これは!」と思っていたので、発売日に購入。
これまでも廃刊となってしまったストレンジ・デイズでも21世紀のプログレという特集が組まれたこともあったが、それをアップデート+ボリュームアップという感じで編纂された1冊。
ドリーム・シアターであればロック誌やギター誌で取り上げられる頻度も高いだろうが、ザ・フラワー・キングスやスポックス・ベアードがこのようにまとまった形となっているのは大変喜ばしいことだと声を大にして言いたい。
スティーブン・ウィルソン始め、今のキーパーソンのインタビューを掲載しているところも充実度を増している。安直にプログ・レジェンド(たとえば、フリップ御大やジョン・アンダーソンなど)にインタビューしないところも「今のシーンを伝える」という意味でもいい。(あったらあったでおもしろいけど)
スティーブン・ウィルソンが抱くK-Scopeレーベルへの印象などは是非読んでもらいたいと思います。
とにかくボリュームがすごく、まださっと一読終えただけですが、知っているバンド、知らないバンド含め大変勉強になる内容です。アナセマの項目を読んでいると、もっと聴きたくなってきます。まさに知らない音楽に興味が沸いてくるという、本書の狙いにはまっている。
ネット情報の方が拡充しており、冊子でのディスクガイドの価値を打ち出す部分も難しい部分もあるかとは思いますが、こういうポピュラーなジャンルでないものに焦点をあて、きちんと編集されたコンテンツが世に出る、ということに価値があるかと思う。
そういう意味ではメディアが本だろうがネットだろうがそこは論点ではなく、価値あるコンテンツを出すスキームがきちんと働いた上でアウトプットされている、という部分が大事であると考えます。
ただ、「コンテンツを販売する」ということにおいて「書籍で流通」というのは未だ多くの人に流通させやすいやり方でもあるので、結果冊子になっているかと思う。
いい本は年月が経ってもいい本だと思っているので、昔のディスクガイドの類で好きなのが多いです。(例:レコードコレクターズ別冊ブリティッシュロックVol.2、など)
一方で自分の好みで言ってしまえば、収録曲、もっと言えば参加ミュージシャンはデータとして含めて欲しかった(膨大な作業かとは思うので単なるわがままです)。それと、タンジェントやビッグ・ビッグ・トレインは単独コーナーがあってもいいんじゃないか、と。
最後にわがままも付け足してしまいましたが、この内容でカラー(!)、かつ、このお値段なら、プログレ愛好家の手元に置いておくべき1冊としておすすめです。
2021年2月13日土曜日
ワールドトリガー23巻|葦原大介
昨年、次男がまとめ買いしてたので、新刊は読ませてもらっているので買い足している。
以前は週刊誌で連載していたものが月刊誌に移籍したので、刊行ペースが落ちてしまっているのが残念ではあるが、作者の健康が一番なのでそれでも定期的に出してくれることに感謝。尊い。
で、最新刊は結構「話が動いた」感がありますね。陽太郎の話やガロプラとの対面、遠征選抜など盛りだくさん。 巻末のおまけの選抜アンケートはおなかがよじれるおもしろさ。
次巻も
_人人人人人人人人人人_
> トリガー・オン! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^
2020年9月26日土曜日
ギターマガジン10月号
最近はKindleで注文してたけど、久々に冊子で購入。CD連動企画なのだが、CDは別売り。
それはそれで構わないけど、なぜか品薄で同時に注文してもCDだけは待ちの状況。仕方ないけど、そんなに手に入らないものかねと思ったりもする。
ここ数年のギターマガジンは毎号特集が振り切っていて、大変好感が持てます。
ほんとインターネットで様々な情報が手軽に入手できる一方で、有象無象の情報があるのも事実であり、そんな中ギターマガジンの情報はいつまでも初級~中級のあたりを行ったり来たりの腕前のおっさんギタリストにも「いつでも新鮮で有用な情報源」となっており、大変重宝してます。
BN-LAという括り。渋すぎるw
ラリー・カールトンやアール・クルーなど一部知っているものの、表紙のファンキーなギタリストは不勉強で知りませんでした。
まだまだ埋もれた名ギタリスト、ありそうですね。
2020年6月18日木曜日
レコードコレクターズ2020年7月号
キャットフードの記事を読みたくて購入。
シティ・ポップ特集も面白かった。しかし、レココレ的な偏りがあるなぁとは思いますね。(良くも悪くも)
80sはもっと他にもいっぱいあるでしょ?と
どこかでひとりずつ、ALFEEの「真夜中のロマンス」とオフコースの「YES-NO」(だったっけ?忘れた)を推薦に入れていたが、この辺だってもっと入ってもおかしくないよと。
2020年5月31日日曜日
いとしの21馬鹿たち どうしてプログレを好きになってしまったんだろう第二番 | 市川哲史
やっぱり出たか、続巻。
ビル・リーフリンが早すぎる鬼籍に入ってしまい、もう少し彼のインタビューなどあると嬉しかった。
第二巻なんだけどそれでも昔の「炎」(確か最終号?)にあった、干支つきのイエス・歴代メンバーの紹介がここにもないので、第三巻にも期待。
2018年11月19日月曜日
メイズ|恩田陸
中央アジアのある国に昔から伝わる怪奇現象がテーマのミステリー小説風な不思議な作品。
恩田陸はSF、ホラー的非日常も織り交ぜる話もあれば、そういうのは一切含めない話もあるので、読み始めたときは前者の路線かと思ったが...
白い矩形の建物で中が迷路のようになっている遺跡があり、人が入ると消えてしまう、と昔からの伝承があり、その調査の随伴することになった人物の目線が多いので、彼が主人公みたいなものだが、どちらかというと狂言回し的な立ち位置であり、彼をこの旅に招いた人物神原恵弥がもう一人の主人公で仕掛人。
連載ものかわからないが、章ごとに実にいいところで終わるので、その引きがすごく読み進むためのアクセルとなっている。
結末というかこの旅の真の目的がちょっと納得いかないんだけど、そこに至るまでの流れは凄くいい。