2012年12月10日月曜日

のぼうの城 - 和田竜



最近映画でも話題になった時代小説。紀伊国屋Book Web Plusで購入〜Kinoppyで読書。


豊臣勢を退ける小さな国の物語。でくのぼうを略して「のぼう様」とよばれるぱっとしない城代の若侍。主人公側のたてつく様が痛快だし、敵相手の石田三成が小癪で、分相応でない、けど清々しく描かれていてよい。大谷義継が暗い未来を案じ得ない気も分かる。

上下2分冊構成なのだが、このくらいの量であれば1冊の方がありがたい。この辺は、著者・出版社どちらの意図なのかわからないが、これくらい気持ちよく読めるんだから個人的には分冊でない方がいいんじゃないかなと思う。