連休中に中古屋で108円で入手したXTCの'92年リリースのNonsuch。
敬愛するOranges & LemonsとApple Venusの間に挟まれているせいで、後追いファンとしては正直地味目な印象の1枚だったため、スルーしていた。
いつまにかSteven Willsonによる5.1chのリマスター盤も出ているようで、やっぱり注目の1枚なのかしらと遅ればせながら気になっていた。
オープニングはAndyのハーモニカが冴えるBallad Of Peter Pumpkin Head。ベスト盤Fossil Fuelで聴いてはいるものの、久々に聴いたせいか、結構ポップな良曲であると再発見。このウネリのある不思議が、Andy Partridgeであり、XTC なのだなと。
実は3人組はこれで最後。確かにライブもやらないし、大部分がAndyの楽曲でギター2人の必然性も薄れてきて、外部ミュージシャンも多く、Dave Gregory としては居場所がないということか、本作で脱退。まさか、プログレ・バンド、Big Big Trainのメンバーになっているとは、意外な流れ。
2曲目My Bird PerformsはColin作で、Mummerに入っていそうな1曲。
序盤ハイライトはシングル・カットされたThe Disappointed。シングルの割には地味な気がする。ヴァージンが外からガヤガヤ入れるのもわかる気もする。
終盤Wrapped In Grayは3拍子のマイナー調の1曲。ここでのストリング・アレンジの完成度の高さは異常w そしてPaul McCartneyがやりそうな一転した締め。これが自作への布石なのか。