2015年6月1日月曜日

水族館の殺人 - 青崎有吾

「体育館の殺人」の続編、「水族館の殺人」を読みました。

風見ヶ丘高校新聞部が取材で訪れた水族館で、鮫に人が喰われるという事件が起こり、警察が来るも関係者のアリバイ崩しに行き詰まり、呼びたくもないあの高校生を非公式アドバイザーとして招聘することに。

高校生探偵裏染天馬が登場した途端、安楽椅子探偵のごとく初動で大部分を解き明かすも、事件も解けそうで解けず、現場検証や「実験」で裏付けていくところが、じれったいなと思いながらもページをめくってしまう部分だったりする。

続編ともなるとキャラも随分はっきりしてきて、動きがいいな、と。風見ヶ丘高校の面々と警察が顔をあわせるところのコミカルさは特にいい。

シリーズ化ということで、早くも様々な伏線が張られはじめているが、天才駄目人間の裏染天馬の裏事情は大事なポイントかと思われる。