2015年6月4日木曜日

Undercurrent - Bill Evans & Jim Hall

以前からジャケットを見て欲しいと思っていた1枚。もちろんBill Evansだからというのもあった。まぁ、そんなこんなでなかなか機会もなく、今に至るが先月ディスクユニオン新宿ジャズ館のレコードコーナーで中古盤を発見。捕獲ッ!となりました。

さて、トリオでもソロでもなく、ギタリストJim Hallとのデュオですが、いい塩梅で相乗効果が発揮された1枚かと。

出だしのスタンダード、My Funny Valentineが結構アグレッシブなアレンジで驚く。リリカルな感じで始まるも徐々にアグレッシブさが増していくところ、Evansがソロ取っているバックでHallがジャッ!とコードでリズムを刻む箇所、はたまたHallが前面に出ているところはEvansがコードでリズムを刻む箇所がかっこよくて、鳥肌もの。続く"I Hear A Rhapsody"はしっとりとしたバラード。3曲目のDream Gypsyも大人しめな1曲。前半はJim Hallの流麗な爪弾く様が伺え、それを受けて後半のEvansのピアノが盛り上げる。終盤はデュオで絡みながら締める。

B面はHall作のRomainから始まる。2曲目はSkating in Central Park。この曲が一番好き。明るいようで、しんみりするワルツで、終わった時の余韻がいい。最後はDarn That Dream。Skating〜の余韻を壊さない忍び足な出だし。繋げ方が素晴らしく好感が持てる。

盤質Bなのでまったくノイズがないかというと、そうでもないけど気に入っている。今回は取り込んだ後に音が割れ気味な箇所があるので、その部分は後加工するよりも入力レベルを調整して取り込み直した方が早い気がする。

アナログ盤は、何よりもあの幽玄な写真のジャケットが堪能できるのもポイント。