2025年4月25日金曜日

聖なる館 | レッド・ツェッペリン

聖なる館<2014リマスター/スタンダード・エディション> - レッド・ツェッペリン

ここからが後期Zepなんだと勝手に思っている。4枚目までにハードロックの雄として確立しながらも、ジミー・ペイジのトラッド志向もうまい具合に収まり、他のハードロックバンドとは一線を画すようになっていると思う。英国風たたずまいは、こういうところによるものが大きいと思う。

実はここから先、オリジナルアルバムを持ってない。ボックスセット2種をそろえたことで全曲そろってしまったことから、そこからさかのぼって後期タイトルに手を出すという興味までは沸かなかった。デラックスエディションが出たときに一瞬悩んだんだけどね。
とは言え、ボックスセットを並べ替えたプレイリストやサブスクであったり、アルバムに沿って聴こうという意識があってたまにその塊で聴く。

とにかく疾走感あふれるギターフレーズでオープニングを飾る「永遠の詩(The Song Remains the Same)」が強すぎる。諸々のベスト盤に取り上げられる理由もよく分かる。

The Rain Songが自分としてはベストトラック。変則チューニングはCSNで知ってその印象が強いけど、彼らは初期のアルバム2作にその活用はとどまっていて、キャリア通じて使いまわしているのは意外とZepだったりする。嫣然としたつま弾かれるメロディーラインは、心身に染み入るよう。

続く、Over the Hills and Far Away。前半後半の静動切替のパターンもお得意のもの。エンディング部分のキーボードパートも美しい。ボックスセットではこの後に移民の詩が続くのでその流れが染みついている邪道ファンな自分。

急に普通のハードロック、The Crunge。

No Quarterは後にカバーデイル・ペイジでも取り上げてましたね。じわじわと迫りくるようなギターリフは印象的。

締めくくりは、ジョン・ボーナムの重めのドラムがかっこいいThe Ocean。シンプルなギターリフもいい。隠れた名曲だと思う。

これ、ジャケットがヒプノシスなんですね。結構、不気味というか気持ち悪い方のデザインですね。まぁ、らしいっちゃらしいけど。