2025年4月11日金曜日

そして3人が残った | ジェネシス

And Then There Were Three (2007 Remaster)

最近、フィル・コリンズは病気のせいもあって、他の同世代ミュージシャンに比べておじいちゃん度が高い。とは言え、年齢から言っておじいちゃんなので年相応なのかもしれない。世界中どこでも結局は健康寿命が余生の分かれ目だなと痛切する。

さて、ガブリエル時代に負けず劣らずフィル・コリンズ・ジェネシスも結構好きだが、なぜかこのアルバムはそれほど大好きというわけではない。
前にハケット最後の輝き「静寂の嵐」、後ろにプログレ・テイストもうまくちりばめられたポップな名作「デューク」に挟まれているせいもあるかもしれない。
多分、1曲目の「Down and Out」が他と比べたら弱い出だしに感じているからかもしれない。
それでも何回か聴いていると気に入る曲も出てくる。特に2曲目「Undertow」。最初は地味に感じてしまったが、なかなかのフィル・コリンズ節。多分、「デューク」に入ってても違和感ないかもしれないポップ・バラード。
「Follow You Follow Me」がシングルヒットで、その後のジェネシスの路線を決定づけたようだけど、あまりの曲に心奪われないんだよなぁ。
判断迷うのがプログレ臭ただよう、「Burning Rope」。どことなく無理やりドラマチックにしようとして、無駄に長くなってないかと思ってしまう。後期ジェネシスの嫌いな人の要因もこういう中途半端な部分が鼻につくのかもしれない。

でもこういうのって何かの拍子で突然印象変わるから分からない。「アバカブ」は昔それほど好きでなかったが、「スリー・サイズ・ライブ」の演奏で良さが分かり、アルバムに戻って聴いたりしてたから。