2005年にリリースされた2枚組アルバムのデラックス・エディションで3枚組。ボーナス・ディスクは現YESボーカルのJohn Davison含む、現在のラインアップでの本アルバムの長尺曲のカバーを収録。メンバー違いという意味でも楽しめる。
本アルバムでもYES, AsiaでおなじみのRoger Deanによる秀麗なアートワークが楽しめる。Cor CordiumやIfといったここ最近のアルバムでもRoger Deanなので「一目で」プログレだろ?とわかるのがいいw
内容は、YES、Genesis風な楽曲にEmerson風なキーボードを主体としたプログレいいとこどりなテイストで、シンフォ系が好きな人にはとっつきやすい内容になっている。悪くいえばオリジナリティに欠ける、という見方もなくはないが、そういう部分が鼻につかず楽しめるところが大きいと感じる。彼ら自身が70年代のプログレバンドが好きってことが伝わってくる。
「悲しみの淵に潜む秘密」という邦題があるようで、そちらもなかなか味わい深い。邦題ってよしあしなところもあって微妙な気がするけど、これはわりと好き。
メンバーが数年ごとに変わっているバンドのようで不動なのはキーボード奏者(専任ではないらしい)のFred Schendelみたいで、恐らく彼がリーダーなのかしら。既に聴いているCor Cordiumと大きく印象が変わることもない。彼ららしい音世界が繰り広げられる。十分堪能できるボリュームなので、じっくり楽しみたい。