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2024年3月13日水曜日

Ballads & Blues | ウェス・モンゴメリー

なんだかんだでジャズギターの中で良く聴いているアーティストとして、パット・メセニーとウェス・モンゴメリーがいるのだが、昨年だか一昨年だかにギター・マガジンのウェス・モンゴメリー特集ムックとそのコンピレーション・アルバムの2つを紹介したい。

Ballads & Blues (2枚組)

Guitar magazine Archives Vol.6 ウェス・モンゴメリー (ギター・マガジン総集版) (リットーミュージック・ムック) (Rittor Music Mook)

 

60s以前はジャズの中ではギターという楽器がピアノやサックス、トランペットほどメジャーな部類じゃないけど、ウェス・モンゴメリーはそういった楽器に負けないようオクターブ奏法を駆使して歌心ある演奏で楽しませてくれた。
このオクターブ奏法というのは、読んだとおり2本の弦を押さえてオクターブを出す奏法だが、あの流麗なフレーズをいざやってみると難しいことが分かった。ロックのパワーコードのノリでできるんじゃないかと思ったら大間違い。しかもそれをウェスはピックを使わず親指だけでやっているというのだから、名人芸というのはこういうことなんだろうなと伺いしることができた。
ダウンストロークだけならともかく、16符音符の部分はダウン・アップを親指でやっているんだから大したものだ。
ムック本に譜面がいくつか掲載されているけど、アドリブ部分は16符音符オンパレードでロックの速弾きにひけを取らないアグレッシブなプレイをしていることが分かる。
別にウェスのことを舐めていたわけではないけど、その凄さを改めて確認できたいい本。
CDの方は言えばあれがないこれがないと切りがないけど、知らない曲もあり、ある意味初心者にも悪くない選曲なのかな、と思う。
このシリーズに次があれば、やはりパット・メセニーに期待。まぁ、譜面あっても弾ける気はしないけどw
 

2022年9月9日金曜日

遥かなる影~バート・バカラック・ソング・ブック | ニッキ・パロット

遥かなる影~バート・バカラック・ソング・ブック

久しぶりにニッキ・パロットを聴いた。今回もカバー集。
以前、カーペンターズのカバー集聴いて、なかなかの出来(特にClose To You)だったので、本作も期待して聴いた。
まずジャケットがちょっとなぁ、パジャマかな?と一瞬思ってしまった。失礼だけど(笑)
それはそれとして、中身はなかなかのもの。
今回もClose To Youが収録されているが以前のものとは別バージョン。個人的にはカーペンターズカバー集のアレンジが好きだが、元曲が名曲ということもあり、いろんな料理の仕方があるんだなぁと感心する。

バカラックということでどれもスタンダードなんだけど、「雨にぬれても(Raindrops Fallin' Down On My Head)」は愛らしい歌声と大変マッチしていて耳心地良い珠玉の1曲に仕上がっているとお勧めします。

2019年3月29日金曜日

Falling Crystals | Emil Brandqvist




たまたまphotofloydさんのブログ「灰とダイヤモンドと月の裏側の世界」で紹介されていたのを読んで知った、スウェーデンのジャズ/トリオ。

探してみたら、Amazon Music Unlimitedで聴けました。

全体的に穏やかで、うるさくなく、柔らかい陽射しの下で綺麗に時間が流れるところに身を置いたような音楽。

自分は川べりを散歩しながら、たまに足を止めて水の流れをぼーっと眺めていると、「無」になったような感じがした。単に頭悪いだけかもしれない。

トリオといいながら曲によってはストリングスも入ったり、なかなか凝ったことをやっている。

一見するとレストランとかで流れて耳に残らない無害な音楽かもしれないけど、ふと耳を澄ましたときに安らげる印象派の絵画のような雰囲気の良さがある。

ほとばしるインタープレイのジャズもいいけど、こういう落ち着いたのもいいですね。

2017年7月31日月曜日

のんびり家呑み

夏休みということで、相方が子供達を連れて遊びに行っていて、たまたま早く帰ることができたので、のんびり家呑みすることに。

せっかくなので、 ビル・エヴァンス&ジム・ホールの「アンダーカレント」を聴きながら、ちびちびやる。

AB通して3回ぐらい聴いたかな。他のレコードをひっぱり出すのも面倒なので。

 

2017年3月26日日曜日

セッション

アマゾンビデオで鑑賞。

音楽学校に進んだジャズ好き青年が、練習中に名物講師の目に留まり、彼の指揮するバンドに招かれる。

そこからが怒濤の師弟関係の始まりで、演奏がうまくいかないメンバーに罵倒を浴びせ追い出したり、ドラムにも物凄いテンポでの演奏を求めてくる。

いわゆるスパルタ。

それでも認められたい一心で練習に励む。せっかく作った彼女も音楽に没頭するため自ら別れを切り出すなど、献身ぶりが凄い。

それなのに、講師の方は別のドラマーを見つけ、さらに煽ってくる。このやり口は辟易する。

 

まぁ、飛び抜けたプロともなるとそれなりの演奏技術が必要かとは思うけど、ジャズにそれほどストイックにテクを追及する必要あるかなと思いながら見続ける。

とにかく、手の皮を向いてスティックだけでなくシンバルやスネアまでもが血に染まるほどの演奏の甲斐あって正ドラムの地位につく。

しかし、コンサート当日バスが故障のため動かなくなり急遽レンタカーで駆けつけるもスティックを忘れてしまう。それを取りに急いで戻るも途中で事故に遭う。

子細は省くが色々あってどちらも学校を辞めることに。

その後、酒場でばったり再会し再び共にステージに立つことになるが、簡単には事が運ばないのがこの映画。

ラスト10分はほんとに凄い。病的なまでの執念深さ、自己顕示欲の強さなど、凄みのある演奏の裏にあるものは生々しいほどの感情であることがよく描かれている。

終わってから息を吐くほど、緊張して鑑賞していたのに驚き。

 

2017年2月17日金曜日

Time Out - The Dave Brubeck Quartet

Take Fiveが入ってるよなと思い先日町田のディスクユニオンで中古アナログで買ったやつ。

出だしのBlue Rondo à la Turkからして変拍子というか、普通の4ビートでない曲でにやりとしてしまう。ELPでもやりそうな感じの曲。

続くStrange Meadow Larkはオーソドックスな4ビートのリリカルでどこかクラシカルでもある曲。本アルバムで一番長い。

3曲目がTake Five。この曲のみDave Brubeckでなく、サックスのPaul Desmondの作曲となっている。独特の5ビートでぐいぐい進んでいく。変わったリズムなのにキャッチーなメロディで耳に残る。初めて聴いたのはコンピレーションNow Jazzだったけど、そこでも異彩を放つ1曲だったと思う。

B面最初はThree to Get Ready。軽やかなワルツで、BrubeckのピアノとDesmondのアルトサックスの掛け合いが素晴らしい。そして無理やり終わらせている感の強いエンディングが面白い。

いささか風変わりな1枚ではあるけど、Take Fiveのおかげでジャズ名盤選に常連入りしており、聴けばそれはTake Fiveだけではない聴きごたえあるジャズであることがよく分かる。

 

2017年1月7日土曜日

ディスクユニオン町田店でジャズ中古盤ゲット

ちょっと散歩でも行こうかと家を出て、ちょっとスマホでツイッターを覗くとディスクユニオン町田店でジャズアナログ中古盤大量放出とか出てたので、いっそ町田まで繰り出すかと小田急に乗る。

せっかく町田をふらつくので以前から気になっていた楽器屋巡りもするかと、駅ビル内にあるクロサワ楽器やちょっと大通りを進んだ道沿いにある島村楽器に寄ってみる。買いもしないのに試奏させてくださいとは言い出せず、ギター中心に眺める。カポも新しいの欲しいなとか見てみると結構高い。いや、高くなくて普通なんだろうけど、かれこれ20年近くカポ買い直してないから値ごろ感分からないw

さて、ぶらぶらしながらディスクユニオンへ。早速セールス対象コーナーへ行くと同志が餌箱を漁ってる。自分も適当に見繕う。見つけたのが、Dave BrubeckのTake Fiveが入っているやつとJim Hallのアランフェス協奏曲。後者はアナログ落としのデータでiPodで存分に聴いているけど、ジャケの状態も良く値段も安いのでゲットすることに。2枚で1,400円ちょい。

いい買い物したなぁと思いながら帰りの電車に乗る。

町田は結構飲み屋さんも多いので寄ってみたいんだけど、あいにく夜は相方の実家にまた遊びにくことになっていたので断念。

地元駅到着後、シュークリームをお土産に買って実家に行った。

 

2016年12月9日金曜日

ナイト・ライツ中古盤 - ジェリー・マリガン

久しぶりにディスクユニオン・ジャズ館の中古レコード・フロアに寄ってみる。

まぁ、特別何か狙ったわけではないが、全般的にエサ箱を漁っているとジェリー・マリガンのナイト・ライツを発見。盤質はB。800円ちょいというところ。高いもんでもないし、雰囲気を買うつもりでゲット。

実際のところ気になるほどの、傷などはなし。これは当たりかなと。

以前からAmazon Prime Musicで聴き倒している1枚だけど、手元にアナログで置いてあるのがまたちょっとした贅沢かな。

 

 

2016年10月1日土曜日

Miles Davisの名盤「Kind Of Blue」をディアゴスティーニで

お茶の水に行った帰りにディスクユニオンJazzTokyoで買ったのがこのディアゴスティーニのジャズ・レコード・シリーズ。

ここ数年のアナログ復刻ブームにしっかり乗っかったいい企画かとは思うけど、3号目以降の値段を考えると心配だw

兎にも角にも初回がマイルスのKind Of Blueということで、これが1000円で新品の重量盤LPで手に入るんだから買わない手はない。

自分は地元図書館でアナログ盤を借りたのが一昨年。結構既に聴き込んでいるアルバムではあるけれど、家でまったり過ごす際にはいいアイテムかと。

本作は参加メンバーも素晴らしく、ピアノにBill EvansとWynton Kelly、サックスにJohn Coltrain、ベースにPaul Chambersといった具合に奇跡の1枚とも言えるのではないでしょうか?

 

2016年6月8日水曜日

四谷いーぐる再訪

気分転換したくて四谷いーぐるにお邪魔する。18時すぎなのでハッピーアワーセットであるワインとチーズ、オリーブを注文。

この日はオルガントリオかと思ったらギターも入ってくる、そういうバンドのBGMでした。これはレコードなのか?ちょっとわからなかった。

ここにはスパゲッティやピザなど普通に食事メニューもあるんだけど、お昼に来ても少々注文しづらそうな雰囲気は正直ある。今まで食事している人を見ていないせいもある。

それでもまったり、音楽に耳傾けて息抜きできる聖域なので、また寄らせてもらいたい。

 

2016年4月27日水曜日

ジャズ喫茶いーぐる

以前から気になっていた四谷のいーぐるに意を決して行ってみた。

普通の喫茶店ぽい佇まいだが、目をつむって精神を、耳を研ぎ澄ませているおじさまがベスト・ポジションに座っていた。

位置取りに戸惑い、つい奥の席に座るもスピーカーの目の前。ものすごく大きなJBLのスピーカーから、元気なギター入りのバンドの演奏が飛び出ていた。

まぁ、こういうのも経験というつもりで、ウイスキーとナッツを注文。

ちびちび飲みながら、色んなジャズを聴く。やっぱりレコードを再生しているようで、途中プスッ、プスッとノイズが入るのもいい。

30分ほど過ごしてから、店を出る。いつもとは違うリフレッシュができた。

 

2016年4月18日月曜日

We Get Requests - Oscar Peterson

ピアノ・トリオですがBill Evansと随分毛色の違う音楽性。

Evansの危ういギリギリのところで成り立っている儚さ、繊細さのようなものがなく、ある意味パフォーマー、プレイヤーとしてはまっとうで健全なスタイルに聴こえる。

とは言ってもEvansのトリオに見劣りするわけではなく、あくまでスタイルの違い。

Days of Wine And Rosesの晴れやかな演奏には目から鱗というか、ジャズの面白さをまた1つ知った感じがした。Wes Montgomeryの演奏はもっとしっとりたおやかな曲だったが、Petersonのこれもあり。

Girls From Ipanemaもどこかあっけらかんとした感じが好き。

静動、緩急自在でYou Look Good To Meの柔らかな出だしから、中盤の盛り上がりを経てしっとり落ちつかせるところは脱帽。

一方でMy And Only OneやTime And Againのような叙情的な演奏もあり、懐深いところが堪能できる。

ラストを飾るGood Bye J.D.の勢いあるドラムがいい。ああいうのって、ELPでもやりそうでたまらない。

聴いて楽しくなる、良盤。

 

2016年4月2日土曜日

ディスクユニオン町田店

桜祭りを後にして、ディスクユニオンへ。町田のディスクユニオンは初めて訪れる。広さは普通か。レコードのエサ箱が通路中央にあるため人が通る部分が狭くすれ違うのも大変だが、これがディスクユニオンの普通の風景なので、いちいちカリカリせず、一声かけながら通してもらう。

狙いはCurtis FullurのBlues-EtteかGerry MurriganのNight Lightsだったが見つからず。代わりにWes MontgomeryのFull HouseとJim Hallのアランフェス協奏曲を見つける。

もちろん両方買うのもありだが、中古ジャズ・レコードは一回で1000円越えないように買うと決めているので、ここはWesをとって、Jim Hallは見送った。500円ちょい。iPod Touchに入っているが、手元でアナログ盤で聴けるならうれしいかな、と。以前のレビューはここにある。

音も盤質Bのわりにはノイズは気にならない。いい買い物した。

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2016年3月23日水曜日

Concierto - Jim Hall

一時Wes Montgomery ばかり聴いていたせいでジャズギターと言えばああいうのが当たり前な感じでいたんだけど、Jim Hallはまた全然違うタイプで異なる魅力がある。

Bill EvansとのデュオやGerry Mariganでの演奏を聴くと、俺が俺がというギタリストっぽさではなく、常に全体のバランスというか調和というか自分を前面に出さないで作品を仕上げているような感じがする。

そんな彼の出世作がこのアランフェス協奏曲をモチーフにした一枚。

参加メンバーをみると結構ゴージャスな感じのメンツで、Paul DesmondやChet Baker、Ron CarterそしてあのSteve Gaddも参加している。

作風はやはり俺が俺がという感じではなく全体のアンサンブルで聴かせる音楽。ミュージシャンをうまく使うプロデューサーっぽいですな。

トリを飾るアランフェス協奏曲に目が行きそうだけど、お勧めはその前の「The Answer Is Yes」。

2016年2月26日金曜日

Night Lights - Gerry Mulligan

  1. "Night Lights" - 4:53
  2. "Morning of the Carnival" (Luiz Bonfá, Antônio Maria) - 5:27
  3. "In the Wee Small Hours of the Morning" (David Mann, Bob Hilliard) - 5:34
  4. "Prelude in E Minor" (Frédéric Chopin) - 4:11
  5. "Festival Minor" - 6:45
  6. "Tell Me When" - 4:06

Amazon Prime Musicで聴けるJazzの名盤。今回はGerry Mulligan SextetのNight Lights。

ちなみに、Kindleで読める無料のジャズ・ディスクガイド、ユニヴァーサルの100枚は中身はあっさりしているけど、次に何を聴こうかと迷うときにはいい水先案内人となるので、オススメ。

さて、Night Lightsはまずジャケットが素晴らしい。最近は随分慣れてきたものの、文字だけバーン!、冴えない(失礼)ポートレートをドーン!じゃ、ちょっと手に取る気がおきない。でも、結構そういうのが多いのでそういうものかと思ったりして、慣れてしまった。でも本作は珍しくそれっぽい絵画のジャケットでこの雰囲気から気になってしまう。

その綺麗なジャケットと違わぬ夜の美しい音楽が詰まっている。出だしのタイトル曲Night LightsはGerry Mulliganのピアノ演奏が冴える名曲。驚いたのは彼の本職がバリトン・サックスであるということ。このアルバムの大抵の曲はバリトン・サックスを吹いている。でもこの綺麗なピアノ、いいですね。Bill EvansやThelonious Monkはどこか普通でないギリギリな感じでの危ういバランスの上で鳴らす音のように感じるけど、Mulliganのにはそういったのとは別な繊細さが感じられて、ほんとジャズ・ピアノも色々だなと思う。

"Morning Of The Carnival"はMulliganのバリトン・サックスとArt FarmerのトランペットがメインだがギターのJim Hallの派手さはないけど存在感のある演奏が全体を支えている感じがする。

"In The Wee Small Hours Of The Morning"ってどういう意味だろうと調べてみたら 、夜中の1~3時の時間帯を指すそうな。日本では言い回しを気にせずにその時間帯を指すならば丑三つ時とかになりそうだが、そんな邦題つけたら台無しだなとw そんな時間に相応しい優しい演奏。少々早いが寝起き前のまどろみのような1曲。

ショパンの前奏曲も生粋のジャズ曲かのような代わり映え。映画音楽のような仰々しくも甘ったるい感じが全くないので、好き。

Prime Musicではボートラでタイトル曲の再録('65録音)バージョンが含まれている。Mulliganはクラリネットを吹いているが正直蛇足な気がする。まぁ、ボーナストラック好きな自分が言うのもなんですがw

本作のベースはBill Crow。おー、こんなところで出会えるとは。彼のことについては、自著(村上春樹訳)の「さよならバードランド」に詳しいので、ジャズ好き、音楽好きにはオススメです。このアルバム全体に感じられる押し付け気味でない控えめな優しさは彼の人柄にも通ずる感じがして、Mulliganの人選に思わず膝を打つ。

どれもいい曲で捨て曲なし。これはBlues-Etteと共にアナログ盤が欲しい作品。

 

2016年2月15日月曜日

Blues-Ette - Curtis Fuller's Quintet


  1. "Five Spot After Dark" (Benny Golson)
  2. "Undecided" (Sydney Robin, Charlie Shavers)
  3. "Blues-ette"
  4. "Minor Vamp" (Golson)
  5. "Love Your Spell Is Everywhere" (Edmund Goulding, Elsie Janis)
  6. "Twelve-Inch"
昨年秋にAmazon Prime Music開始とともにJazz名盤を聴き漁っている。ほんと大抵の名盤は聴けるので、特別手元に置いておきたいものでなければまったく困らない、いやむしろこのサービスがなくなると困る、ぐらいはまってしまっている。
さて、随分聴いているのでオススメを1枚紹介。
Curtis FullerのBlues-Etteです。出だしの1曲目は誰でも聞いたことあると思うFive Spot After Dark。自分はかれこれ20年以上前に初めて手を出したジャズがNow Jazzというコンピレーションで、そこに入っていて耳馴染みだった。以前からアルバムで聴いてみたいと思い、ようやく念願叶ったという訳です。
このCurtis Fullerなる御仁はトロンボーン奏者であり、普通のジャズバンドにあまりいない楽器だと思う。
そのトロンボーンの渋い音色がものすごくいい雰囲気を醸し出してくれる。代表曲であるFive Spot After Darkはもちろんのこと、タイトル曲Blues-EtteやLove Your Spell~とかはトロンボーン以外あり得ないと思う。特に「夜っぽさ」みたいな部分は、この音に負っている。
オープニングのFive Spot After Darkは曲そのものがいい。トロンボーンもさることながら、Benny Golsonのテナーサックスがこれまたいい。Tommy Flanaganによる出しゃばらないピアノも何気にカラフルな広がりを持たせてると感じる。
オープニングの次に好きなのが哀愁あるメロディラインのLove Your Spell Is Everywhere。この曲の小気味良いリズム刻みや、どことなくArt Farmerを彷彿させる艶のある男の息吹まんまのサックス、そしてメインメロディはトロンボーンで押さえるというのがなんともかっこいい。
トロンボーンといえば、昨年放送されていた吹奏楽アニメ、響け!ユーフォニアムで顧問の先生がトロンボーン塚本君と呼ぶシーンがあったんだけど、あまりにシームレスに言うもんだから芸名で呼んでんじゃないよ、とツッコミ入れたり。閑話休題。
現行CDは別テイクを収録したリマスターバージョンなのでそれで文句ないけど、本作は手元に置くならアナログ・レコードにしておきたい作品。Prime Musicもボーナストラックあり。

2016年1月22日金曜日

沖縄そば@やんばる

霞ヶ関方面で打ち合わせして終わったので、丸ノ内線で新宿に戻る。

久々にディスクユニオン新宿ジャズ館のアナログ盤コーナーに寄り道。カーティス・フラーのBlues Etteかジェリー・マリガンのCity Lightsが手頃な値段であるといいなと期待して探すもタイトル自体見当たらず。ネットしょっぷやヤフオクで見つけられる類ではあるけど、特別急いでないので「出会いの妙」を大事にしようと思い、この日は諦める。

歩いているとお腹も空くので何か食べようと、珍しくアルタより向こう側へ足を伸ばしてみると沖縄そば屋さんがあるじゃない。特別、沖縄そば好きという訳ではないけどさっぱりとした感じなので入ってみる。

ラフティ丼もきになるけど、ここは大人しくオーソドックスにやんばるそば(沖縄そば)を注文。塩味の効いたくどくないスープと沖縄そば独特のコシの弱い麺がするするっと行ける。誤解を恐れずに感じたまま言うと、沖縄そばの麺ってインスタントうどん(どんべえのような)の食感に似てて、噛んだ時にブツっと切れるところもそんな感じ。別に悪い風に言っている訳でなく、そんなことを思い出しながらも美味しく頂きました。

豚肉の旨いこと!これは確かにどんぶりも行きたくなりますね。

 

2015年7月30日木曜日

Waltz For Debby - Monica Zetterlund with Bill Evans

Bill Evansのディスコグラフィを眺めていると、異色な(?)テイストのジャケットに、Waltz For Debbyのタイトルがあるのを少々訝しげに目にしてのだけど、図書館にあるということが分かったので借りてみた。

スウェーデンの女性ジャズ・ボーカリスト、Monica Zetterlundをメインに据えEvansがバックに徹するという歌モノアルバム。

これがなかなかの出来で、聴いていて懐かしい感じが込み上げてくるのが不思議。この辺はやっぱり、柔らかいけど芯の強いボーカルが効いていると思う。Bill Evansはやっぱりバックと言えどもどうしようもなくEvansで、タイトル曲なんかは歌の添え物として控えめに弾いているけど終盤のトリオの演奏になってくるといつもの感じが出て安心するw

リリカルという面が語られがちで一方で少しクールなEvansのピアノだけど、本作は随分ウォームなゆとりある雰囲気が感じられる。Lucky To Be Meとかそんな感じ。

英語、スウェーデン語と歌によって言葉が変わるんだけど、彼女の母国語でもあるスウェーデン語のエキゾチック感が凄い。英語以外のジャズってそんあに聴く機会もないけど、この語感の違いが結構スパイスとして彩っているなぁと思った。

ボーナストラックも多く、Santa Clause Is Coming To TownではまさかのEvansによる弾き語りが楽しめる。まぁ、ほんとオマケみたいなものだけど。

2015年6月4日木曜日

Undercurrent - Bill Evans & Jim Hall

以前からジャケットを見て欲しいと思っていた1枚。もちろんBill Evansだからというのもあった。まぁ、そんなこんなでなかなか機会もなく、今に至るが先月ディスクユニオン新宿ジャズ館のレコードコーナーで中古盤を発見。捕獲ッ!となりました。

さて、トリオでもソロでもなく、ギタリストJim Hallとのデュオですが、いい塩梅で相乗効果が発揮された1枚かと。

出だしのスタンダード、My Funny Valentineが結構アグレッシブなアレンジで驚く。リリカルな感じで始まるも徐々にアグレッシブさが増していくところ、Evansがソロ取っているバックでHallがジャッ!とコードでリズムを刻む箇所、はたまたHallが前面に出ているところはEvansがコードでリズムを刻む箇所がかっこよくて、鳥肌もの。続く"I Hear A Rhapsody"はしっとりとしたバラード。3曲目のDream Gypsyも大人しめな1曲。前半はJim Hallの流麗な爪弾く様が伺え、それを受けて後半のEvansのピアノが盛り上げる。終盤はデュオで絡みながら締める。

B面はHall作のRomainから始まる。2曲目はSkating in Central Park。この曲が一番好き。明るいようで、しんみりするワルツで、終わった時の余韻がいい。最後はDarn That Dream。Skating〜の余韻を壊さない忍び足な出だし。繋げ方が素晴らしく好感が持てる。

盤質Bなのでまったくノイズがないかというと、そうでもないけど気に入っている。今回は取り込んだ後に音が割れ気味な箇所があるので、その部分は後加工するよりも入力レベルを調整して取り込み直した方が早い気がする。

アナログ盤は、何よりもあの幽玄な写真のジャケットが堪能できるのもポイント。

 

2015年5月2日土曜日

80/81 - Pat Metheny

3月下旬にディスクのバーゲンで700円で買った、Pat Methenyの80/81のアナログ盤ですが、ようやっとレヴューできます。

手持ちのPat Methenyで一番古い音源ですね。たまたま国内盤で帯、ライナーも付いてました。盤質はBということだけど、総じてノイズも少ないので結構いいものを手に入れたな、という感想。

アナログ2枚組の大作で、音で言えばジャズよりな感じ。ベースがCharlie Hadenなのも嬉しいポイント。ただ本作の立役者はやはりテナー・サックスのMichael Breckerかな。

1枚目A面はTwo Folks Songs 1stと2nd。アコギの軽快なストロークのリズムで刻みながらメイン・テーマがサックスで入ってくる。このアコギの音が後年A Map Of The World全般で聴ける音と同じで、なるほどな、と思える。1stの終盤はドラムをフィーチャーした構成で徐々にPatのアコギと入れ替わるところがカッコいい。2ndはPatのアコギ中心の進行。Charlie Hadenのベースがまた素晴らしい。1曲の中で静動が巧みに描かれていて面白い。

B面はタイトル・チューンの80/81。Patはエレキで細かいフレーズをまぶしていく中でサックスがメインを取っていく。

Tha Batはゆったりとしたバラード。前半は艶のあるサックスがリードし、途中からPatのクリア・トーンのギターが取って代わるが、終盤はサックスと共に緩やかにクロージングしていく。

1枚目はTurnaround で終わり。

2枚目はOpenで幕開け。このPat Methenyらしさ全開の(少々くどい?)フレーズで一杯の1曲。やりたいようにやった感が溢れている。

Pretty ScatteredとEvery Day (I Thank You) はサックス勢がいい仕事している。特にEvery Dayの歌心に満ちた演奏は聴いていて気持ちいい。

アルバムを締めくくるGoin' Aheadはアコギをフィーチャーした曲。やっぱり、彼のアコースティックは外れがないですなぁ。本作で一番好き。