すぐ買うつもりではなかったが、勢いで注文してしまった新生Crimsonのライブ盤。
今回は映像も観たかったのでBlu-ray付にした。やはりトリプルドラムの絵は凄く、何度もそう観てる時間無さそうだけど買って良かった。
真ん中Bill Reiflinがメロトロンの音を出すために時々キーボードに向かうのもよく分かる。
映像は実際の公演どおりの順番だが、CDはオーディエンス・ノイズを外し、テーマごとに3枚のディスクに振り分け趣向を凝らしているのも面白い。この辺はレココレ10月号のデヴィッド・シングルトンのインタビューで分かる。
ひととおり聴いて昨年末の来日公演がまざまざと思い出され、非常に感慨深い作品となっている。
あえて今更とも指さされる往年のクラシックナンバーを解禁し、これまでとはまったく異なるアプローチで活動再開を「仕掛けてきた」Fripp御大だが、多分結構楽しみながらやっているんじゃないかなと思う。
Mel Collinsのサックス、フルートはVrooomやConstrucKtion of Lightのような最近目のレパートリーに新たなフレーバーを加えてくれているのがよくわかる。RedやVrooomではドラムも面白いアレンジがされており、ただのセルフ・コピーでないようにしている。
とにかくAdrian Belew参加後に演奏しなくなった諸々の曲をやっているということだけで楽しい。YESのアルバム再現ツアーと似たような趣旨だが、アグレッシブさ、プログレッシブさがまったく異なる。
本作はとにかく映像付き絵をお勧めする。Tony Levinのスティック演奏シーンも見もの。