さて先日サインをいただいたCrossの新作ですが、へヴィーでダークな曲中心の、そして斬り込むヴァイオリンが堪能できるアルバムに仕上がってます。
あえて言えば、あまりCrimsonっぽくはないのだけど自分のやりたい音楽の形がここまではっきりしているのならこちらもCrimsonの影を追うことなく純粋に楽しめるというもの。自分としてはExiles以来のCross作品。
冒頭の Starfallは勢いあるヘヴィーなナンバー。続くタイトル曲もハードでダークな曲で気合を感じる。
The PoolはギターのPaul Clarkのプレイも大きく貢献していると思われる、じっくり味わえるCross流のStarlessとも言える傑作。
Water on the Flameも落ち着いたメロディアスな曲。無理に歌を入れないところも好感が持てる。これをラストに持ってくると余韻に浸れていい終わりかと思った。
癖になりそうなMumboo Jumboもライブ映えしそうでいい。
ラストを飾るRain Rainは雨粒を表現しているかのような単音のスタッカート気味のシンセで始まり、そのままそれをバックにボーカルが入ってくる。中盤からヘヴィーなギター、ベースも混ざり、ミディアム・テンポのロックとなる。
Crimson時代にも作詞していたRichard Palmer Jamesが一部作詞している。
このようにまだまだ創作意欲も盛んで、わざわざ日本のファンのために来てくれるのはありがたい。これからもマイペースでやりたいようにやって欲しいと思いながらも、現在のCrimsonを見るといつ召集されてもおかしくないんじゃないかと期待してしまう。