CSNYの本作についてまだ書いてなかったんだと思い、自分でも驚く。
自分のロック史の中でも結構初期に聴いて、それ以来影響強く残している。特にコーラス+アコギ。アコギは変則チューニング。
CSN、CSNYはTHE ALFEEの坂崎師匠のラジオで知り、伝記マンガである「ドリーム・ジェネレーション」でもカバーしている姿に興味を抱き、当時レンタルCD屋で借りて聴いたのが最初。そこでハマって今に至る。
とは言え、やはりこの人たちは普通のバンドとも違い、集合離散を繰り返していて、どうしても異なるメンバーのケミストリーというものはそれぞれの最初のアルバムに集約されていると思う。
で、ニール・ヤングを迎えたCSNYとしての最初のアルバムが本作。
前作に倣ってかどうかは知らないけど、ここでもオープニング曲はオープン・チューニングが光るCarry On。後半からはエレキの比重が高いけど、CSNYを表す名曲だと思う。そんなに長くないながらも展開が変わっていく部分もかっこいい。
続く、Teach Your Childrenはナッシュによるポップで優しい感じの曲。(ちなみに、THE ALFEEもライブ・アルバムでカバーしている。)
クロスビー作のAlmost Cut My Hairは、スローテンポで粘っこいギターがマッチした1曲。そんなに好きな曲でもないながらもギターフレーズが凄く印象的。
そして追加戦士、ニール・ヤングはどう見てもヤングのソロだろという個性溢れるHelpless。なんというか本人のクセつよ部分が出ていて、多分ここでなくても十分通用する曲。まぁ、そこに他の3人のコーラスもかぶり、CSNYとしての曲として成立してはいるけど(笑)
歴史的な音楽イベントであるウッドストックをテーマとしたWoodstock。ジョニ・ミッチェルが作曲。特にYou are stardust You are goldenのくだりがなんともスリリングでかっこいい。
タイトルチューンでもあるクロスビーのデジャ・ヴ。アコースティック中心なのにサイケ感あってCSNYらしさがあふれている。
Our House。一聴してナッシュと分かる牧歌的なラブソング。情景が浮かぶ歌詞もプラス。これがやりたくて鍵盤弾き語りに挑戦していた時期がありました。
スティルス作の変則チューニングフォーク、4+20。終わった時の余韻がなんとも言えずに良い。
組曲っぽさのあるCountry Girl。自分はこの曲がアルバムの締めで次のEverybody I Love Youがアンコールだと思っている。
そのEverybody I Love You。なんともストレートなタイトル。
数年前に50周年記念ボックスが出ましたが、買う余裕なくサブスクで聴いてます。デモの素朴さが分かると、グループとしての切磋琢磨があることが理解できる。クロスビーのデジャ・ヴのデモがあまりサイケデリック感なくバーズ的なフォークっぽさがあって、完成版とのギャップに驚く。
とは言え、正直デモはあきる。最後のディスクにあたるオルタネートテイクが意外と面白い。
ロックの名盤としてよく取り上げられているが、エリック・クラプトンやレッド・ツェッペリンほどのビッグネームではないからか、自分の周りで好んで聴いている人はほとんどいないのが残念。(まぁ、自分より上の世代の音楽だとは思う)