本当かどうかはさておき、1976年の「50周年」ということでいきなり登場したライブ盤。
メンバーにパトリック・モラーツを擁し、一旦各メンバーのソロ活動を挟んでの再始動後のツアーからの音源。
そういう点では、セットリストも通常のツアーのものと異なり、各人のソロ曲が合間合間で演奏されている。
個人的には、ブートでこの時代の音源を聴いたことはあるけど、きちんとパッケージされ商品としてイエスのカタログに入ったことは喜ばしいと感じる。
1曲目からとにかくイイ!70年代のイエスは紛れもなくエネルギッシュで、クリエイティブで、ライブバンドとして抜きんでた存在であることが疑いようもなく、オーディエンスを魅了していたことが分かる。
たとえメンバーチェンジがあったとしても、一貫してこのレベルのステージを提供していたのだから、後の10万人らいぶにつながることもうなづける。
モラーツのキーボードの音色の選択が彼らしさなのか、ところどころ不思議な、どうしてその音色でプレイしようとしたんだ?と思うところもあるが、そういうのもこのラインナップならではの楽しみ。
そして思った以上に、アラン・ホワイトのドラムの手数が多く、結構タイトな演奏を繰り広げていることも嬉しい。
「リレイヤー」からの曲は、このメンバーならではの再現力。緊張感もあって熱くなってくる。
間違いなく彼らの「黄金時代」の1つであり、まだまだ続く伝説の一幕であろうことが垣間見える。
手持ちのブート「Solo Album Tour 1976-06-04 Memphis」には、本作未収録のメンバーのソロ曲(クリス・スクワイヤやアラン・ホワイトなど)も聴けるので、そっちは音は今一つながらも興味深い記録として楽しめる。
それにしても、現メンバーはほとんど関与してないだろうけど、今更こういうものが掘り出されて世に出るのも不思議。
