本当かどうかはさておき、1976年の「50周年」ということでいきなり登場したライブ盤。
メンバーにパトリック・モラーツを擁し、一旦各メンバーのソロ活動を挟んでの再始動後のツアーからの音源。
そういう点では、セットリストも通常のツアーのものと異なり、各人のソロ曲が合間合間で演奏されている。
個人的には、ブートでこの時代の音源を聴いたことはあるけど、きちんとパッケージされ商品としてイエスのカタログに入ったことは喜ばしいと感じる。
1曲目からとにかくイイ!70年代のイエスは紛れもなくエネルギッシュで、クリエイティブで、ライブバンドとして抜きんでた存在であることが疑いようもなく、オーディエンスを魅了していたことが分かる。
たとえメンバーチェンジがあったとしても、一貫してこのレベルのステージを提供していたのだから、後の10万人らいぶにつながることもうなづける。
モラーツのキーボードの音色の選択が彼らしさなのか、ところどころ不思議な、どうしてその音色でプレイしようとしたんだ?と思うところもあるが、そういうのもこのラインナップならではの楽しみ。
そして思った以上に、アラン・ホワイトのドラムの手数が多く、結構タイトな演奏を繰り広げていることも嬉しい。
「リレイヤー」からの曲は、このメンバーならではの再現力。緊張感もあって熱くなってくる。
間違いなく彼らの「黄金時代」の1つであり、まだまだ続く伝説の一幕であろうことが垣間見える。
手持ちのブート「Solo Album Tour 1976-06-04 Memphis」には、本作未収録のメンバーのソロ曲(クリス・スクワイヤやアラン・ホワイトなど)も聴けるので、そっちは音は今一つながらも興味深い記録として楽しめる。
それにしても、現メンバーはほとんど関与してないだろうけど、今更こういうものが掘り出されて世に出るのも不思議。
2026年8月1日土曜日
ルーズベルト・スタジアム1976 | イエス
2026年7月31日金曜日
アルティメイト・イエス
久しぶりに聞いたので、ちょっと振り返ってみる。
活動が長いバンドならではの話でイエスもやはりベスト盤が多い。
ただ、プログレ・バンドのベスト盤となると長尺曲の扱いが難しいことから、なかなか決定版なるものがなかったりする。
自分もイエスで言えば、81年に1枚もののコンピ、クラシック・イエスや、93年に出たベスト・オブ・イエス(Hilights: The Very Best of Yes)も買ったけど、どちらも選曲が今一つ。
今思えば、ボックスセット「イエスイヤーズ」と同時に出た「イエスストーリー」がなるほどと思うベスト盤だったのかもしれないが、4枚組の「イエスイヤーズ」を買う層はわざわざ2枚組のこちらを買うこともないから、ファンは素通りしてしまう気がする。
35周年記念としてリリースされた本作はジョン・アンダーソン在籍時代の(トレバー・ホーン在籍時も含むが)代表曲をほぼ網羅し、長尺曲も収録した決定版とも言える。惜しむらくは「危機」が未収録であること。
それでもデビューアルバムからアンダーソン最後の参加作である「マグニフィケイション」までのアルバムから選曲されており、イエスのいいところが聴けるという意味ではおすすめ。
このベスト盤、UK盤とUS盤で内容が異なる。
US盤はアコースティックライブの音源も含んだ3枚組。当時は、当然こちらを探してゲットしたのでした。US盤の弱点はUK盤にある「悟りの境地」がないこと。そこは痛しかゆし。
ロジャー・ディーンによるカバー・アートもやっつけ感がなくていい。
2026年7月17日金曜日
Under the Covers | マシュー・スウィート・アンド・スザンナ・ホフス
以前より存在は知っていて、一時期はサブスクでも聴いていたポップ職人マシュー・スウィートと元バングルスの美魔女スザンナ・ホフスのカバーアルバムのコンプリート版。Vol.1~Vol.3まですべて網羅し、Vol.2のボーナス・ディスクも含めた内容。
サブスクで聴けるとは言え、中古でお手頃価格で入手できるとなるとつい買ってしまった。
正直、スザンナ・ホフスは自分には馴染みがない。ジョジョの3部のアニメのエンディングがバングルスだったので、それぐらい。このカバー集でまとまってその歌声を聴くと、つやのある力あるボーカルで気に入っていた。
Vol.1から3までそれぞれ60s, 70s, 80sのカバーとなっており、あー知っているというものもあれば、これは初めて聴いたというのもあるが、全体通して肩ひじ張らないリラックスした感じ、好きな曲を楽しんでやっているという姿が目に浮かび、耳心地もよい。
Vol.2のイエスのカバー、I've Seen All Good People。随分、ギターがオリジナルに似ているなぁと思ったらハウ師匠。ご本人でした。呼ばれたから来たのか、まめだな(笑)
それからクレジットみたら、ジョージのカバーには息子にダーニ・ハリスンがギター弾いていることを発見。
2026年6月13日土曜日
オーロラ | イエス
先行MVでタイトルチューンを聴いて、ここ最近の傾向のやつだなと思った。
アルバムはリリース1週間前まで予約せず、通常版とDX版どちらにしようか悩んでた。正直、通常版でいい内容だったけど、ついDX版の方にしてしまった。
新作通して聴いた感想は、先行MVを聴いたときとあまり変わらず。
現役バンドとして新作が出せることは素晴らしい。ただ、これらが後々ライブの定番となることもないのがわかりきっているだけにちょっと悲しい。
メンバー編成は悪くない、曲のメロディーも悪くない。長尺の曲もある。
ただ、ボーカルが上滑りしている感じがして、演奏が弱いのか、リズム隊もそれほど目立たず、キーボードもそんなに面白くない。
もう少しアグレッシブなアレンジ(アップテンポ、ラウドで手数の多いドラム)やミックスであれば、印象変わったかもしれない。ときどきハッとするフレーズがあるだけにもったいないと思った。
正直、オーケストラによる装飾はもういいんじゃないかな。プロデュースも外部委託の方が絶対にいい。ポール・マッカートニーを例に挙げても仕方がないが、若手を使うのもあり。
先日出たFrom a Pageの方が往年のイエスらしく、ライブ映えもしそうなだけに、キーボード兼ライターにオリヴァーを入れることも検討して欲しい。
前作もなんだかんだとひと月はずっと聴いてた。今作ももう少し聴いていくと印象変わってくるかもしれない。
ハウ師匠の健康状態も良くないため来日延期となったが、万全の体調で来て、新作を披露する姿を見せて欲しいばかり。
2025年7月4日金曜日
In the City of Angels | ジョン・アンダーソン
DUで見つけた中古盤。以前から気になっていたアルバムで、TOTOを始めとするアメリカ西海岸系ミュージシャンがバックを固めている。
TOTOメンバー以外ではDan HuffやLenny Castroの名前もあり、この辺小田さ和正のファースト・ソロ・アルバムにも参加しているミュージシャンとも重複していて面白い。余談だけど。
こういうメンバーだからなのか、AOR風というか結構ポップな曲調で、イエスでの直近のアルバム「ビッグ・ジェネレイター」のポップ路線、商業路線が嫌だと言って飛び出した割には、それほどプログレ、前衛的なテイストはほとんどなく、この頃は単にトレヴァー・ラビンと折り合いが悪いだけかということが伺える。
これで売れればまた違ったんだろうけど、曲は悪くないものの、パンチが弱い(古いw)のか、思ったほど売れなかったのかこの路線はこれでおしまい。この後ABWH結成へ向けて動くのだけど、これで売れてたら違っていたのかも。
冒頭のHold on to Loveこそ耳に残るも、一聴してもあまり記憶に残らず、繰り返し聴くかというとそうでもないかと。
それでも朝のイージーリスニング的に気楽に聴ける部類ではあるので、聴いているうちに新たな発見があるかもしれない。
2025年4月5日土曜日
Live - Perpetual Changes | ジョン・アンダーソン & バンド・ギークス
ツアーの時から評判良さげだったので気になっていたライブ音源。
まず一聴して最初に思ったのはジョン・アンダーソン(の声)強すぎる!ということ。イエスを脱退して戻れずに、10数年経過しているがこの人のイエスへの執着というか愛は彼なりに深いということがよくわかる。
ここまでにARWでもイエスを前面的にフィーチャーしていることからもよくわかる。
そして、演奏を固めるバンド・ギークスも往年のイエス・ミュージックを忠実に再現しており、これまた頼もしく、今の本家バンドでは味わえない緊張感というものが感じられる。
アルバム全編とおして、聴きごたえあって満足。危機の再演だけにとどまらず、錯乱の扉に挑戦しているところなんかニクイ。
本当によくもまぁ、70歳過ぎてもこれだけ歌えるよなと感心する。
個人的としては、ハウ師匠主導は少々面白みに欠ける部分もありながら、ジョン・デイヴィソンやビリー・シャーウッドという逸材は好きなのでバンドから離れて欲しくないとも思っており、複雑に思う。
どんな形であれイエス・ミュージックがそれが本家のバンドであれ、ジョン・アンダーソンのプロジェクトであれ、聴ける環境にあるということが大事であるとひしひしと感じる。
段々、クラシックのオーケストラのようにそれが忠実に再現できるバンドがあれば、本家だろうが分家だろうが、コピーバンドだろうが関係ない状況になってきたなと感じる。
その分、本家の看板を背負ったところのアドバンテージは、「新曲」を出すことによって新たなレパートリーとして定着させることなんだろうけど、本家もアルバム出す割にはライブでは定番クラシック曲中心だからなぁ。90s以降のアルバムでもっとライブで定着してもいいと思う曲は結構ある。
2025年3月8日土曜日
イエス・ミュージックの夜 | アンダーソン・ブルフォード・ウェイクマン・ハウ
再発のニュースを聞いて正直買おうかどうか悩んだけど、結局買ってしまった。一応、動機としては映像付きだから。それと昨年の来日公演で「閃光」のアナログ盤買ったし、その流れでというよくわからない意味づけもしながらも、映像作品単体で買うことはめったにないのでおまけ付で、かつリマスターもされていて当時のリリースで未収録分も収録ということで買うことに決めた。正直、映像作品ってそんなに見返さないから無駄遣いと言われると頭が痛い(笑)
内容としては一時期散々聴いていたので、ある意味耳タコ。Startship Trooperなどの未収録だった音源はトニー・レビン入りのNECライブで聴いたアレンジと同様なのでこれも特に初の感動みたいなものはない。
ただ、演奏内容には満足しているし、後追いファンの自分としてはスタジオアルバム「閃光」と8人イエスの「結晶」のロジャー・ディーンのジャケットがテイスト似ているなぁとか、ファンになったころバンドの状態がこのごたごただったことを思い出しながら、確か初出93年の本作で聴いたメドレーやら往年の名曲、ABWHとしての新曲の出来に大いに盛り上がったりした思い出が蘇る。当時は自分も20代でした(涙)
特に最初のメドレーであえてロンリー・ハートを入れてくるあたり、無邪気という名の邪気いっぱいのジョン・アンダーソンの強権が発動し、ハウ師匠も断れなかったのかな、と。
90sのプログレ勢リバイバルの立役者とも言えるABWHの記録として、もし聴いてない人がいたら是非おススメ。
当時のCDは分厚い2枚組ケースで、ジャケットと同じデザインのステッカーが付いてました。
2024年9月16日月曜日
イエス来日公演@昭和女子大学人見記念講堂
さて、ライブ前になんとなく新宿のディスクユニオンでも覗くかと思い新宿まで出る。新宿来るのも久しぶり。
ディスクユニオンは意外と空いてたけど、これといって欲しいものもなく、と言うかあまり無駄遣いしないように意識したので、ここでは無理して何か買わずに退出。
せっかくなので、駅に戻って数年ぶりにベルクへ。15時台だったが満員。相変わらずの人気に驚く。ビールとポークアスピックを注文し、空いてる立ち飲みカウンターに滑り込み、ささっとビールとポークアスピックをいただいた。ちょっと慌ただしいながらも旨いものをお腹に入れられて満足。
会場は昭和女子大学人見記念講堂。自分は初めての会場。会場に向かうまでに、きちんとした身なりの親子と何組かすれ違い、ひょっとして今日は面接か何かあったのか想像してみる。途中の味噌らーめん屋さんも気になるも、あまり時間もないのでスルー。
そうこうしているうちに会場到着。
今回物販は、Tシャツやマグカップなどは前回買ったこともあり、珍しくアナログ盤を購入。ABWHの閃光(笑)イエスでなくて申し訳ない(笑)
ライブはマシーンメサイアで幕開け。ジョン・デイヴィソンは安心して観られる。すっかりイエスの顔となったと言える。アコギやパーカッションもいいアクセントとなっており、アコギは特にいい。
ハウ師匠のMCは正直、ほとんど何を言っているか聞き取れなかった。まぁ、この人はもともとぼそぼそしゃべりなのもある。ビリーはMCやらないんだな、と今更ながら気づいた。
なんかもう、ビリーは(バンド内の政治をどうこうしようとすることなく)クリスになることに徹している風にもみえる。ベースだけでなく、コーラスワークもよく歌えていて素晴らしい。
バンドの中の新参者、ジェイ・シェレンはアランともまた違うけど、ロック・バンドに必要なダイナミズム、パワフルさは十二分で自分は特にシベリアン・カートゥルでまったく違和感ないプレイに、お!イエスに溶け込んだなと勝手にメンバー認定(笑)
いまだエイジアの活動も継続中のジェフは、イエスでも幅広いレパートリーを再現し、さすがだなとうなってしまう。
そしてハウ師匠。MCは先ほど書いたとおりだけど、ステージアクションがいつもながら心配になってしまう動き(笑)。だってよろけているんだか、アクションなのかがきわどいラインで、正直そんなに無理して動かなくてもと案じてしまう。しかし興が乗ってくるのか、その場でジャンプしたりもして仕草がほほえましい。選曲は申し分なく素晴らしい。アメリカのインストパートの中途半端な抜粋されるよりは、シングルバージョンのように歌を持ってきた方がよかったのではと少し思ったり。
今回の一連のツアーでの目玉、「海洋地形学の物語」の短縮アレンジバージョンはなかなか良くできていて、エッセンスとしてはありだなと思った。ただ、あまりにも普段聴いてなじみがあるものだから、ここで切れるのかと若干戸惑ったりもしたのもファンならではの驚きかな。
それとおそらく今回のツアーでしか聴けないであろう、新作からのCut from the Starsが演奏されたのは貴重だと思う。懐メロバンドじゃないぞ、という現役バンドの矜持を感じる。
いつもなら休憩挟んだ二部構成に文句をつけている自分ですが、今回は来る前にビール飲んだせいなのかトイレ行きたくなっていたので休憩がありがたかった。開演前も行ったんだけどな... まったく自分本位な感想。
アンコールは、ラウンドアバウトとスターシップトゥルーパーズ。定番だけど、やっぱり楽しい。
約2時間のライブだけど終わっても19:30前。平日前のライブとしては非常に嬉しい時間帯。サラリーマンに優しいw
今回も大変楽しめた来日公演でした。自分はこの日限りの参加ですが、他の日に参加できる人が羨ましい。
2024年8月10日土曜日
Fragile(こわれもの) Super Deluxe Edition | イエス
昨年秋にザ・イエス・アルバムのスーパーデラックス版が出て、今年は「こわれもの」と言われてたけど、いきなり「トーク30周年盤」が出て驚いたけど、結局予定どおり出ましたね。
CD4枚、ブルーレイ1枚、アナログレコード1枚と大判振る舞い。
ただ、CD2枚がリミックス音源で、かつスティーヴン・ウィルソン・リミックスは既に聴いているのでありがたみも薄い。そしてなぜか4枚目収録のライブ音源がたったの3曲でちょっと寂しい。なんだかアンバランスなんだよねぇ...もっとこう当時のFragile Tourの音源丸ごととか収録してほしかった。
2枚目収録のインスト群が意外と面白かった。とは言え、毎回あれやられてもなぁ、とはちょっと思う。
来年は「危機」確定ですかね。正直為替の影響もあり全然安くないので、つきあうのは「危機」で終わりかなと考えている今日この頃。サブスクで聴けるなら「海洋」以降は多分それでいいかな、と。
2024年6月4日火曜日
Talk 30th Anniversary Edition
イエスの歴史の中でいまひとつ影が薄い印象のある本作だが、自分としてはリアルタイムで買ったアルバムであり、来日公演でもあり、思い入れのある1枚。ツアーにはビリー・シャーウッドがサポート・メンバーで参加しており、後のイエス史においてもマイルストーンとも言える時期。
再発が多いバンドであるものの、再発されるのは主にビッグジェネレイターまでのアトランティス/アトコ時代まで。ここまで結構無視されてきた本作だが、「30周年」という節目に4枚組のボックスとして登場。
何がうれしいって、この時期のライブ音源の公式リリース。新作からの曲も多く披露し、現役感あるバンドとしてみることができる。
こうしてライブ音源聴くと、トレヴァー・ラビンの活躍ぶりがよくわかる。ピアノ・ソロで始まる「同志」、すごく良い。 ちょっと残念なのは確かアンコールでパープル・ヘイズとか弾いてた気がするんだけど、それはオミットされている。
しかし、この後「こわれもの」のデラックス・エディションが控えているので、結局影が薄くなりそう...
2024年2月16日金曜日
イエス・サード・アルバム 50周年記念ボックス
昨年晩秋にリリースされたけど、なかなか入手する予算もなく、色々調べてUS尼から購入。日本円で15,000円をくぐることができた。
今回珍しく、配送トラブル。サイト上で、Undeliverableとなった状態が続いていたので問い合わせ。しかもPackage is damagedってトラックでも事故ったのか? キャンセルか再配達か選べたので、ちょっと怖いけど再配達をお願いした。
少々時間はかかったけど無事にブツが到着。CD4枚にBlu-Ray、LP盤とてんこ盛り。ブックレットは頁数はそれほど多くないものの、いい写真が多く、このLPサイズが嬉しい。
CD1が所謂最新リマスター盤。これを重点的に聴いている。でももうね、正直そんなに違いは分からない(笑) 音質的にはもう十分。今回はなぜだか、「ア・ヴェンチャー」を聴いていて楽しい。
CD2はスティーヴン・ウィルソン・リミックスだが、昨年ハイレゾでまとめて買ったのでCDをリッピングしたものの、多分聴くのはハイレゾの方。とは言え、2回ほど聴いてはみた。
CD3はレア音源とのことで、シングルミックス、モノミックスなど。
CD4が期待の未発表ライブ。何が期待かというと、やはりブルフォードのドラムやケイのオルガン・プレイ。若いというのもあるけど、勢いがいい。
もちろん、当時新加入のハウ師匠のプレイもいいんだけど、もうたっぷり名人技を堪能しているので、バンドの歴史の中でどうしても在籍期間の短いメンバーの貴重なプレイをありがたがってしまう。
今回、アナログ盤は未聴。いずれ落ち着いたときにでもじっくり聴いてみたい。
このボリュームでこのお値段なら申し分ない。
しかし、いよいよここからスーパー・デラックス・エディション攻撃が毎年続くのか...順番からしたら次は「こわれもの」か?普通に周年でいったら「リレイヤー」ではあるが、どうなるか?
2024年1月7日日曜日
リオ | トレヴァー・ラビン
遅ればせながら、元イエス、ARWのトレヴァー・ラビンの新作をゲットしました。ストーンズのハックニー・ダイアモンズ(ライブ盤付2CD
エディション)と合わせて、タワーでポイント使いながら購入。
生粋のイギリス人でないからなのか、元々プログレ畑ではなくイエスで後付けされたエッセンスのためか、こうしてトレヴァー1色の作品を聞くと「陽」の音楽だな、と。この人の正確の良さというか人柄というか、「陰」にこもった感じがないのがすがすがしい。
ボーカル中心で若干インスト・ナンバーもあるけど、総じて聴きやすく、曲調も幅広くて、聴いていて疲れないのがいいですね。元々プロデュース力もあったミュージシャンだけど、この総合力というか完成度はさすが。
冒頭の「Big Mistake」はYoutubeで先行公開されてから、何回か聴いたけど、これぞラビンという明るいロックで気持ちいい。こうした明るさがやっぱりイエスのポジティブな音楽性と合っていたんだなと感じる。
続く、「Push」もパワフルなロックで、さらにアルバムにのめり込める。冒頭(昔ならA面)にいい曲が続くというのが、良作の条件でもあると常々思う。
他にも色々あるけど、国内盤にはボーナストラックが3曲ほどあり、1曲はARWで取り組もうとして断念した曲、Fragileのラビン版デモ。結局、懐メロ大会で終わってしまったYes
Featuring
ARWですが、ラビンは新曲も加えて「今のバンド」として位置づけた活動をしたかったんでしょうね。最後まで完成できずに活動は終了したものの、こうして公式に日の目を見ることができたのは良かった。
何はともあれ、元イエスマンの新たな活動が伺えたのは喜ばしい限り。映画音楽だけでなく、ロックの世界での活躍も今後盛んになることを期待してます。
2023年5月27日土曜日
ミラー・トゥ・ザ・スカイ | イエス
思いのほか前作から間を空けずに新作が登場。なんでも前作制作後に制作開始しているようで、創造の泉が溢れんばかりに湧き出てしょうがないのか、ファンとしては新作が出るということは現役感あって嬉しい反面、ここ最近の「まったり」イエスかと思うとちょっと身構えてしまうのも正直なところ。
今回も複数エディション出ているが、端から一番豪華なバージョンは見送ることに決めた。正直もうダウンロードでいいかな、と思ったけど流石にそれはロジャー・ディーンに悪いなと思ったり、国内盤の売れ行きよければ来日もあるかなと、変なところで気を遣い国内盤を購入。
で、何回か聴いた印象では前作「ザ・クエスト」路線とあまり変わらないような...
もちろん前々作「ヘヴン・アンド・アース」よりは俄然いいですが、「フライ・フロム・ヒア」や「フロム・ア・ページ」のクオリティと比べたら物足りない。
ジョン・デイヴィソンも相当作曲にコミットしていてボーカルも伸びが合って綺麗で、ハウ師匠プロデュースということもあり、ハウ印のギターフレーズがちりばめられていてそれはそれで良い。全体的にビリー・シャーウッドのベースもクリスをほうふつとさせるブリブリさが出てサウンドだって悪くない。ドラマーも今回からはジェイ・シェレンがフル参加。パワーあふれるはずだが、ミックスのせいなのか思ったほどダイナミックさが足りない。
これは彼のプレイや腕前云々ではなく、楽曲のプロデュース方針か。全体的にきれいでまったりな感じなので、もっと早くとかアグレッシブにするということをあえてしてないのかもしれない。
長めの演奏の歌モノとしてとらえれば、総じて悪くはない。
1曲目はやはりビリーのベースが良い。歌だって悪くない。聴いていて、エンディング弱いなぁとは思う。ライブではまた違った感じになるだろうか。
4曲目、Living Out Their Dreamは出だしの歌メロがちょっとイエスらしくなく意表を突かれるけど、こういうのがひっかかるからいいと思う。少々大げさだけど、新たな風を感じる。
表題曲Mirror To The Skyはギターリフが印象的。素材はいいんだけど、ちょっと飽きる。
全般的に悪くないけど、やっぱり物足りないのが正直なところ。ライブでこなしていくうちに化ける可能性もあるけど、新曲の披露率が低いからなぁ...
ハウ師匠単独プロデュースもいいが、外部プロデューサにゆだねる、あるいは共同プロデュースでもうちょい全体的な作品レベルがあげられたんじゃないかと思う。
いよいよドラムも交代して若返ってきてけど、キーボードもオリヴァー・ウェイクマンがいいんじゃない?フロム・ア・ページの彼の手による曲はどれも良かったよ。
2023年5月10日水曜日
Permanent Dream | Tomorrow
イエスのスティーブ・ハウが在籍していた60sのサイケデリック・バンドのアルバム。ネットニュースで知って、ビートルズのストロベリー・フィールズ・フォーエバーのカバーが良さげということで本当に今更ながら買ってみた。
昨年のU.K.のファーストもそうだけど、存在だけはかなり前から知っているのに手を出していないアルバムがいくつもある。プログレ的・ロック的必修なのかどうかはさておき、もう30年も前に知っているのに今さらなぁというのが正直ある。たとえば、まだGTRのアルバムには手を出していないw いつか入手するんだろうか?
前置き長くなりましたが、本作はこのタイミングでジャケットや曲順などを入れ替えたりとそれなりに手を入れられている。その点では初ゲットなので、自分としてはいい頃合いに手を出したのかなと思う。
で、一聴してムムッ!なるほど!!と腑に落ちたのでした。
どこにかというと、その「サイケデリック」なビートバンドのサウンド。このバンドのギタリストだったら、そりゃプログレ・バンドに行くだろうな、というのがすごく良く分かる。
冒頭のReal
Permanent
Dreamを聴いてよぎったのが、XTCの変名バンド、ザ・デュークス・オブ・ストラトスフィアのアルバムのサウンドそのもの。いや、逆ですな。デュークスがこの時代のバンドサウンドを模しているので、まさに元祖・家元。ビートルズのサイケほど垢ぬけない、UK独特の帳の降りたサウンドが広がっている。まぁ、初期のフロイドもこんな感じだが、バンド編成にキーボーディストはおらず、プロデューサーがオルガンとピアノを担当している。
彼らのシングル、「マイ・ホワイト・バイシクル」は、「All Abount The British Beat」という秀逸なコンピレーションで聴いていたので馴染み深い。確かにこれ1曲とってもサイケ感あふれてます。
で、肝心のストロベリー・フィールズ・フォーエバーのカバーは、意外と原曲に忠実。とは言え、ハウ師匠が在籍するバンドだけにオリジナルの諸々のフレーズをギターで再現しているところは流石。エンディングで独特な味付けをしている。
御多分に漏れず、曲によってはシタールも入っており、60s中盤以降のブリティッシュ・ビートの王道をなぞっている。
2023年4月8日土曜日
イエス・スティーブン・ウィルソン・リミックス
年初にタワーの3枚買うと割引みたいなやつで、買ったうちの1枚がイエスの「危機(スティーブン・ウィルソン・リミックス)」。
これが気に入ったので残りのタイトルもいずれ買おうと思ってたが、いっそのことダウンロードでまとめて買うかとe-onkyoからSteven
Wilson
Remixを購入。正直「危機」ダブるんだけど、残りの4タイトルを全部買うよりは安く済むので、そうしてしまった。結局ほとんど通勤時に聞いてるので物理メディアの必然性も薄い。
で、分かってはいたがアルバム名がすべて同じなので、個々のアルバムごとに修正する必要がある。(いや、必要と思う人だけね)
当然ジャケットアートもアルバムごとに、あのリミックス版のロジャー・ディーンのものに替えたい。
早速やろうとiTunesに取り込もうとしたらFlacは取り込めないんだね。今更だけど。
スマホ上で編集するアプリもあるようだけど、それは面倒そうなので、Macでできるアプリを見つけたのでそいつで対応。
無事、プレイヤーに転送まで済ませることできました。
じっくり堪能したいと思います。
2023年3月28日火曜日
ビッグ・ジェネレイター | イエス
これ、レビューし忘れてた?
本作はトレヴァー・ラビン合流後の2作目だが、難産だったようで、ポポフの「イエス全史」でもなかなかメンバーそれぞれファンキーだったのでクリエイティブになるわけもないかな、と思ったり。
それでも新入りのラビンは必死に作品をまとめ上げ、リリース。
よく「ザ・産業ロック」と括られてしまうのだけど、それは当時の流行にあったウケる音楽として認められたということなので、作品の内容・質は悪くない。というか全然いい。プログレという色眼鏡や80sのど真ん中という時代背景を鑑みれば、時代に合った良作なんじゃないかと思う。
自分は後追いなので、ボックス「イエス・イヤーズ」の後にこいつを聴いた。やっぱり最初は、シングルにもなった「リズム・オブ・ラブ」やキャッチーな「ラブ・ウィル・ファインド・ア・ウェイ」などばかり聴いていた。分かりやすいからね。
でも最近はラストの「ホーリー・ラム」ばかり聴いている。ジョン・アンダーソンのいいところが出ているし、音数の多くないシンプルな作りなこともあり、時代がかったエコー効きすぎなサウンドが悪くない。傑作。
ムーディーなプログレ臭が味わえる、「シュート・ハイ・エイム・ロウ」もいい。あのスパニッシュ・ギターが前任者のハウとの差別化なのか、ちょっと対抗を意識しているのかな、と深読みするのも楽しい。ここで上げた以外の残り半分は正直そんなに魅力ないかなぁ...イエスでやる必然性が薄い。
それにしてもジャケットアートはいただけないなぁ...前作はまだ多少センスあると思ったけど、こっちはちょっとやっつけ感が...
シングル曲はMVも作ったようでYouTubeで検索すると出てきます。ジョン・アンダーソンのあの白い衣装や透明なフライングVは、ほんと時代だな、と思うww
このツアー後に難癖つけてジョン・アンダーソンが再脱退して、さらなる混沌の散会離集の繰り返しが始まる。
2023年3月11日土曜日
1000 Hands | ジョン・アンダーソン
昨年の3月4月あたりにゲットして一時まあまあ聴いていたがレビューしてなかったとは。
元イエスの看板ボーカリスト、ジョン・アンダーソンの久しぶりのソロ・アルバム。自分も毎回全部買うほど追っかけてたわけではないので、物凄く久しぶりに買ってみた。多分前回買ったのはEarth
Mother
Earthだったと思うから、相当昔。いや、純粋なソロでなければジャン・リュック・ポンティとのデュオやアンダーソン・ストルト、ARWなども聴いてましたね。適当に追っかけているじゃん(笑)
今回は制作期間が飛び飛びで長かったこともあってか、合間でイエスのメンバーもゲストで参加しているというので、食指が動いた次第。
1回通して聴いた時はあのジャン・リュック・ポンティとのデュオの雰囲気に近く、正直あまりぱっとしないという印象。しかし、2回目以降じわじわくる感じ。
「Now」に代表されるメロディがところどころ出てきて、トータル・アルバムっぽい具合に仕上がっている。
ゲストの名前につられて手を出したのがきっかけではあったけど、何はさておきこの伸びのある透き通った声よ。何度か聴いているうちに、この歌声が染みわたってくる。
パンチが効いてはないもののシンプルなメロディラインが多いゆえに、一度受け入れるとすっと馴染んでくる。イエスファンの贔屓目かもしれんが。
ふわっとしたアルバムを乱発されてもこまるけど、これ自体は丁寧な仕上がりになっていると思う。
ちなみに、bandcampでダウンロード購入しました。同時期にラッシュのアレックス・ライフソンのEnvy of Noneもbandcampで購入と昨年はちょこちょことbandcampから買ってました。
2022年9月13日火曜日
危機 | イエス
イエス5枚目のアルバム。大作指向が進み、アナログA面で1曲ということをやり始めた。
とにかく前作「こわれもの」と並ぶイエスの代表作。
片面を大作1曲というのは、イエスがはじめではなくELPでも「タルカス」で同様のことはやっている。
イエスはB面も10分前後の曲2曲ということで、「タルカス」のB面が小品中心だったのでその部分は異なる。
表題曲「危機(Close To The Edge)」は20分近くあるものの、起承転結というか4パート構成で緩急起伏のあるメロディで長尺であることが気にならない、むしろもっと聴いていたいと思わせる魅力が詰まっている。
冒頭の鳥のさえずりのSEからハウ師匠のギター、ウェイクマンのキーボードが躍るように弾きまくられ、歌入りまでの数分間だけでも存分に味わえる。
4部構成になっていて、各部の切り替わりは意外と分かりやすい。
3部目「盛衰」の終わりの荘厳なパイプオルガンのところから4部目「人の四季」は屈指の展開。スクワイア番長のベースもブンブン鳴って気持ちいい。その勢いのままアンダーソンの歌も入ってくるが、そのままフィナーレに向かって「盛り上がっていく」のが素晴らしい。この「上がっていく」感は非常に入り込める部分。高揚感につながるとはこういうことかな、と。
イエス史上、そしてロック史上の名曲だと思う。
2曲目の「同志(And
You And
I)」は、牧歌的なアコギのフレーズから始まるライブでも定番の1曲。ラインナップが変わってもほぼすべてのツアーで演奏されているほどの曲。この黄金期のメンバーで作った曲だけど、メンバーを選ばないというかハウ師匠がラビンに代わってもままり違和感なく聴けると思う。懐の広い曲とも言える。
ラストの「シベリアン・カートゥル(Siberian
Khatru)」はスピーディーでとんがった曲。出だしのハウ師匠のギターがすべて。あるい意味、ライブでこの曲の出だしがOKなら大体OKなんじゃないかというぐらいバロメーターになる曲だと思ってる。そういう意味ではイエスソングスでの演奏は素晴らしい。印象的なリフもさることながら、歌メロもキャッチー。ラストのダ、ダ、ダダーダダーのコーラスも聴きごたえある。ブルフォードのドラムも聴きどころだが、意外と普通にスコンスコン叩いているところがカッコよかったりする。
長いので初心者には敬遠がちかもしれないけど、冗長でだらけた部分もなく、オーケストラ的な構成が功を奏していると思うので、これでイエスにハマる人もいると思う。
2022年9月6日火曜日
イエス危機50周年記念来日公演
朝からの会議を終わらせ、午後の所用も終わらせての参加。
物販でTシャツ、マグカップ、ピックセットを購入。
18時過ぎに入ったんだけど、次から次へとお客さん来るので、仕事帰りに食べたいということですかね。多分帰ってからも夕食食べるんだろうな。(自分もそうだったりする)
今回3階席ですが、結構見やすかった。客席はほぼすべて埋まっていた感じ。ソールドアウトは本当でしたね。
ツアー発表の際にドラムのアラン・ホワイトの追悼の意味も込められていることがアナウンスされており、ショー冒頭にアランを偲ぶ映像が流れました。
ということで今回のメンバーは、ハウ師匠、ジェフ・ダウンズ、ジョン・デイヴィソン、ビリー・シャーウッド、ジェイ・シェレンという編成で、ついにオリジナル・メンバー0人ということになりました。
ハウ師匠率いるイエスという体からか、メインのMCはハウ師匠。正直、ちょっとくぐもって3階席では聞き取りづらい。
アランを偲ぶ映像が終わると、「火の鳥」が流れいよいよスタート。そこからまさかのOn The Silent Wings Of Freedom。多分初めて聴いたと思う。改めてライブ映えする曲だなぁ、と感心。
デイヴィソンのボーカルは前回以上に素晴らしい。新曲The Ice Bridgeも良かった。バンドの顔として自信あふれる姿にこちらも嬉しくなる。
スクワイア番長の後を引き継いだ愛弟子シャーウッドも申し分ないベースプレイにコーラス。代打のシェレンは前半アランの方が音大きいかなとちょっと思ったけど、途中から気にならなくなるぐらいの出来栄え。
ダウンズは曲によって感想もまちまちなのが正直なところ。
ハウ師匠、すげぇ元気だなと。Heat
Of
Sunriseでちょっと間違ったけど、ああいうのがライブならではの愉しみとも言えるのでいいんじゃないでしょうか?一時あったテンポ感に心配するような場面は感じなく、ソリッドなエレキと情感溢れるアコギのプレイが冴えてたなと思います。
ライブ後半は危機全曲再演。合間にMCも挟まずアルバム1枚まるごと演奏してくれました。
アンコールはRoundaboutとStarship Trooper。
これで2時間。全体的に選曲は満足。あれこれ言ってもしょうがないが、Fly From Hereやらなかったのは残念。そして、このメンバーだとロンリーハートは絶対やらないんだな、と改めて思った。
この後も数回やる予定だが、自分は今回のみ参加。バンドやスタッフのみんなには、コロナに気を付けながら無事ジャパン・ツアーを終えて欲しい。
ちょっと若返っているバンドですが、ハウ師匠も70越えなので健康第一に頑張って欲しい。
2022年9月1日木曜日
オープン・ユア・アイズ | イエス
'98年リリースのビリー・シャーウッド正式加入後の作品。
主にスクワイア番長とシャーウッドのマテリアルで作られており、急造感ある1枚。
リリース後こそ繰り返し聴いたけど、頭3曲以外はあまり面白くないなぁ、と。
特にサウンド・コラージュと化している「ソリューション」はひどい。ピンク・フロイドならともかく、イエスがやるような内容じゃない。
自分の中では、ヘブン&アースに次いで良くないなと思っている1枚。








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