岩波が電子版を出すというのでhontoでゲット。以前から興味があったけど機会がなくて今に至っていた。
さて、岩手の山間にある遠野郷で民俗学者柳田國男が聞いた話をそのままの言葉で記したと言われるちょっと不思議な物語の断片。断片と書いたのはさげすんでいるわけでもなく、聞いた話をその場で簡潔にメモしたかのような感じがしたからです。
文体が古く、正直読みにくいことこの上ないのだけど、その分余計に場面を想像しようとするので、阿多の中でじわじわ再現される恐怖というものがあって、今も絶版にならない類の本なのかなと思ったりも。
個人的には値段はもうちょっと安いと、買いやすい。ほとんど紙の本と同じですからね。あと、100円、200円ぐらい下げられる気もするんだけど...