ストレンジ・デイズで取り上げられていた和製プログレバンド。インタビューでもその音楽性の片鱗が垣間見えますが、新作はRoger Deanのジャケットなので否応なく期待が高まります。
聴いてその期待は裏切られなかったどころか、21世紀に日本人がここまで正統なプログレを繰り広げることができるという事実にノックアウトされてしまった。「正統なプログレ」とくくってしまうといかにもステレオタイプなつまらないものかというと、まったくそうでない。
音色、フレーズ、リズム、どこを切り取ってもプログレ好きならニヤリとするアプローチをしてくるのだ。メロトロンが鳴ればプログレか?変拍子ならプログレか?そういうことも大事だけど、そうじゃない。
何を弾いてもブルースになってしまう、ジャズになってしまうミュージシャンがいるように、彼らはどんな音を出してもプログレになってしまう...そういう生粋な感じがあふれ出てます。
日本の若者(まちがいなく、おっさんの私より若者)がこの音楽を一生懸命に生み出してくれたこと。そこに明るいプログレ未来がある。
Music Unlimitedで聴いたから本人達にも多少収入があるのだろうが、是非とも「作品を買おう」と思う。その価値があると思う。