Georgeのソロ2作目となる「電子音楽の世界」。
Appleの実験レーベルであるZappleからのリリースということで、実験的、前衛的な作品となっている。
ポップ・ミュージックにおけるシンセサイザーの黎明期に立ち会っていたのも、Bealtesということで彼らの先見性もすごいが、中でもGeorgeが右も左も分からない中、1枚のアルバムとして作品を仕上げるという行為がすごい。
それを証明するかのように、Paulも立ち会っている様がライナーノーツの写真からも分かる。やっぱり気になるんだなぁw 後にMcCartney IIやFiremanなどでシーケンサーやデジタル・ミュージックに手を出すPaulだけど、新しいもの好きなのがよく分かる。
余談だけど、同じ写真にはTony Clarkも写っているようで、Moody Bluesを扱ったり、King Crimsonのプロデュースしたり(失敗したけど)と、やっぱり当時前衛的な音楽を扱う人だったのね、ということも垣間見える。
音楽として聴くならば正直、一度聴けば十分というシロモノではあるかと思うが、ここでの成果がAbbey Roadでのセッションで昇華されているのだから、Georgeすごい。 Beatles恐るべし。
ちなみにカバー・アートはGeorgeの手によるものらしく、後々大学生になった息子ダーニからcool!と言わしめた独自のセンスに脱帽。