2018年3月12日月曜日

The Rainmaker |The Flower Kings



フラワー・キングス6枚目のアルバム、Rain Makerは久しぶりに2枚組でなく1枚もののアルバム。正確には前作Space Revolverも1枚ものだけどボーナス・ディスク付で買ったので2枚組のイメージが強い。

荘厳なボーカルで始まるLast Minute On Earthは11分の大作だが、緩急折り混ぜた得意のスタイルで聴きやすいプログレ・シンフォ。そこからダークでムーディなWorld Without A Heartへ。サビのメロディーが印象的で本作はこうした短い歌モノが非常にいい具合に仕上がっている。Road To Sanctuaryはインストが強力だが、お得意のスピーディーな運び方でスリリング。歌に入ると重めなバッキングとなり、このバランスがなかなか良い。
タイトル・チューンThe Rain Makerはストルト先生の粘っこいバッキングのギターにハッセの心地よい歌声が重なり、トマス・ボディンのキーボードがうまく装飾してる。

長尺だがCity Of Angelsはフラワー・キングス風AORとも言える、TOTOがやってもおかしくない一曲。

Sword of Godはヘヴィでブルージーに始まるが、後半になるにつれギターもキーボードも複雑なフレーズを織り交ぜながら、やっぱりこうなるよねという安心感。It's the angel〜というリフレインもいい。

短いRed AlertはRetropolisに入ってそうなインスト。それがイントロかのように8分強のSerious Dreamersへ。Now you tell me that〜のくだりを聴いたときぶるっと来たというか、おっこれは!というちょっとした感動があった。

長め、短めうまく織り交ぜながらも、非常に聴きやすい一枚。