2014年7月30日水曜日

Crosby, Stills and Nash

通称CSN。Neil Youngを加えたCSNYもありますが、CSNY 1974もゲットしたし、久々にファーストをアナログで聴いたので勢いで振り返りを。

元々は我らがAlfeeの元ネタの1つとして知ったのがきっかけ。

デビュー作は三声コーラスと変則チューニングを活かしたアコースティック・ギターで、他のバンドでは聴いたことがない広がりのあるサウンドに当時は(と言っても後追いなので80年代後半)インパクトが物凄かった。

所謂スーパー・グループなんだけど、その頃はByrdsもBaffalo aspringfieldも知らず、HolliesもBus Stopは聴いたことがあるもののそれがHolliesだと知ったのは随分後になってから。ということで、何がスーパーなのかさっぱりだったけど、音を聴けば納得という、あるいは趣味が一致したというかすぐファンになりました。

で、やっぱりこのファーストの目玉は冒頭のSuite: Judy Blue Eyes、邦題青い眼のジュディですね。あのオープン・チューニングのイントロと弾けるコーラスのかっこよさ。Ever greenな1曲ですね。

Byrds出身のDavid Crosbyは捻り担当というかサイケ担当というか、幾分変化球気味の曲が多い。GuinnevereとかCSNYのDéjà vuなど彼でないと書けなそうなオリジナリティ。

そしてポップ担当というか、Graham Nashの人柄溢れる優しい曲がどのアルバムでも清涼剤として機能していて、ここではMarrakesh ExpressやPre-Road Downが軽快でいい。

スーパー・グループではあるものサウンド面のリードはStephan Stillsが担っており、変則チューニングの多用だけでなく、エレキギター、ベース、キーボードなども担当し、Mr. Many Handsという異名も与えられるマルチぶり。ブルースを基調としながらも様々な音楽性を吸収して使うところもマルチ。

そんな彼が作った3人のコーラスを存分に堪能できる1曲としてHelplessly Hopingがあるが、ここでのアコギのアルペジオも美しい。

この後出たCSNYのファーストも音楽的にはこの延長線上にあるが、2作目以降はコーラスはさておき、このオープン・チューニングのきらびやかなサウンドが聴けないので淋しい。後はライブ盤4 Way Streetのアコースティック・サイドで彼らの最初期のライブを堪能できる。