2016年7月25日月曜日

Invention Of Knowledge - Anderson/Stolt

インヴェンション・オヴ・ナレッジ

そういえば忘れてました。こいつが届くまで。

元YESのJon AndersonとThe Flower Kings、TransatlanticのRoine Stoltによる奇跡のコラボレーションアルバム。というのは少々大げさかとは思うが、稀代のボーカリストと今も旬なクリエイティビティを発揮するギタリストが組めば、それはもうレベルの高い作品に仕上がっている。

Jonが今のYESをどう思っているか分からないが、去年のAnderson-Ponty Bandといい、今回のコラボといい、これから始まる元YESマンのWakemanとRabinによりトリオなど精力的にプログレを基調としたサウンド・メイクのユニットを続けており、Jonが作る元祖YESミュージックはこうだという提示がされているようで、興味深い。どこをとってもStolt先生な泣きの、少々粘っこいギターも合っている。

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今回は勢い余ってアナログ盤で購入。2枚組で、CDもオマケに付いている。アナログ盤はすべからく、CDかデジタルコンテンツのダウンロードコードも同封してくれると取り回しという意味では助かる。

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他の参加ミュージシャンはTFK人脈でベースにJonas Reingold、実弟Michael Stolt、ドラムにFelix Lehrmann、YES人脈からは正式メンバーではないもののSymphonicツアーに参加したTom Brislinと面白い布陣となっている。バックコーラスで先日のHackett先生来日でも登場したNad Sylvianも参加。

こうした現役一流ミュージシャンの構えと比較して、Squire番長亡き現YESはHowe師匠、Downsのプレイも正直精彩を欠くところも多く、John DavisonやSquireの舎弟Sherwoodの踏ん張りがあっても辛い。しかも最近、ドラムのAlan Whiteも病気療養のため一時離脱など不安が残る。秋に来日するのはこちらなんだが…

と本家のことを心配してしまうほど、勢いのある傑作に仕上がっている。忙しいStolt先生なので、パーマネントな活動にはならないだろうけど、次作も期待。