エイジアの83年リリースのセカンド・アルバム。
タワーレコードで3枚で割引というセールに便乗して購入。既に持ってるけどボーナストラック目当てですかね。あと、リマスター。
ファースト・アルバムの成功を受けて急いで制作されたと聞いたけど、テイストこそ前作を踏襲している。各曲粒ぞろいだが、冒頭2曲以外はなんとなくパワーダウンというかフックが足りない。特に通して聴くと正直だんだんだれてくる。
早速ハウ師匠がソングライティングから外されているせいか、プレイも前作以上にきらびやかなキーボード群が目立つ。
こんな感じでバンド内のパワーバランスが崩れ始め、来日公演はウェットンが外されグレッグ・レイク。てもレイクがバンドと上手くやれる訳もなく、ウェットンが出戻り、今度はハウ師匠が脱退、と早くもスーパーグループの幕は降りてしまった。
それでも四半世紀を経て、オリジナル・ラインナップで復活して3枚以上アルバムも作ったんだから大したものだと思う。
本作のベストトラックは、やはり冒頭のDon't Cryかな。いいとこすべて揃ってて、かつコンパクト。
後年のライブでは弾き語りっぽいアレンジで演奏されることも多いけど、このバンド・スタイルの演奏がカッコいい。
個人的には続くThe Smile Has Left Your Eyesよりも、The Heat Goes Onを推したい。ハウ師匠のギタープレイが冴えており、前作のSoul Surviver湧くだと勝手に思ってます。
ラストを飾るOpen
Your
Eyesは本作一番の長尺曲。オープニングの幽幻なキーボードに導かれ、ハウ師匠のエレキシタールっぽいギターの音色が随所に散りばめられ、ウェットンも気持ちよさそうに歌い上げる。終盤のカール・パーマーのハイハットを刻むところからフィナーレに登りゆくところは元プログレ村のバンドに相応しい仰々しさで、他の80sバンドとは根本的に異なる存在であることがよくわかる。
で、ボーナストラック2曲のうちDaylightはなかなか良かっけど、もう1曲のLying To Yourselfは師匠のHomebrewで聴いたメロディ。これの元ネタだったのか。