CDジャーナル別冊のPaul本。全曲解説が売りだが、ライブ盤がないのはもったいない。
ストレンジ・デイズやレコードコレクターズ読者の感覚で読むと、当然執筆者が違うので、感じ方がも異なるのだけど、やっぱり1ファン目線での語り、というのが色濃く、内容としては少々不満。もう少し「解説」よりの本かと思っていたので残念。
それでもPaul愛に溢れることは間違いなく、読んでいて楽しい。McCartney IIとか聴きなおしてしまったw 下段にも脇役の語りがあるが、あれは上段の人と一緒に座談会方式にしてもよかったのでは?と思う。いつぞかのWingspanのライナーも対談形式だったが、どうせならあんな感じもよさげ。
Paulのある意味勢いで作ってしまう曲についても触れられており、その「不完全さ」がまたいいという点で激しく同意。
今までは、10年以上前のレココレ増刊「コンプリート・ソロ・ワークス」がある意味バイブルだったが、時代も変わったが本書は新時代のバイブルになはならない。