2014年3月3日月曜日

Kareidoscope - Transatlantic

前作The Whirlwindから5年弱って、もうそんなに経つ?といささか驚いているプログレ・スーパー・バンドのTransatlanticの新作。

昨年終盤にStolt先生率いるThe Flower KingsのDesolation Roseが出たばかりだったので、せわしないなと思っていたけどTransatlanticとしては適当に間が開いてたんですね。

今回は、前作のメドレー形式で大曲1曲という構成とは変わって、初期2作品と似たような大曲+小曲を織り交ぜた定番構成。

冒頭Into The Blueと〆のKareidoscopeが大曲。Into The BlueはPink Floydっぽいサウンドイフェクトから始まり、徐々に盛り上がっていく彼らならではのシンフォ・ロック。

続くShineは先行してPVも公開されていたが、彼らの歌心が堪能できる良品。プログレ然とせずにこういう歌物を大事にしているところがいいですね。

Black as the Sky、Beyond the Sunも歌物。

ラストはタイトル曲Kaleidoscope。いかにもという感じのフレーズで始まる長尺曲。Into The Blueよりもこっちの方が好き。

さて、お楽しみのボーナスディスクは恒例のカバー集。

いつものProcol HarumやYES、King Crimsonといったプログレ本家だけでなく、意外なところではElton JohnのGoodbye Yellow Brick Roadをカバー。これがまた「ものすごく、イイ!!」。Elton Johnはまじめに聴いてこなかったけど、見直した。

YESではAnd You And Iを取り上げている。さすがにJon Anderson風なボーカルがいないので、キーは落としているもののさすがの再現力。

CrimsonからはIndisciplineをカバー。まじか。どちらかというとDisciplineの方が好きだけど、その場合Neil Morseはアコギになるのか?

他にもMoody BluesのNights in White Satinなどもカバー。Focus以外はUKバンドばかり。うん、分かるよ、その嗜好w

海外のプレグレ・イベント、Cruise To The EdgeにはTransatlanticとThe Flower Kings両方が登場予定。来日して欲しいものです。