今月後半は、尼から立て続けにCD、レコードが到着して、追っかけるのが幾分大変ではあるけれど、のんびり楽しみたいと思う。
さて、先日聴いたDiana Pantonのおかげで、女性ボーカルもののジャズという新たな楽しみができた。他のも聴いてみたいなと、探したのがこのNicki Parotto。
オーストラリア出身でウッドベースを弾きながら歌うスタイル。なにそれ、カッコいいッ!と簡単に釣られたりw
今回はスタンダードFly Me To The Moonがタイトルにもなっている本作を聴いてみた。
Diana Pantonはどこか「幼さ」を感じさせる柔らかで初々しいボーカルで好きだが、Nicki Parottoは「定番」な感じの声。特徴がないと言うわけではなく、あくまで女性ジャズボーカルというものを想像したときにピッタリの声色。だから、聴いていて落ち着く。
演奏も落ち着いた雰囲気でいい。特にタイトル・チューンのFly Me To The Moonは出だしのアコースティック・ギターから引き込まれる完成度。
ジャズでワルツってこうなるのね、と変に感心するWalzting Matilda。
ラストを飾るTwo For The Roadも胸に染み渡る演奏で、かつてPat Metheny & Charlie Hadenのバージョンでも感動したが、ここではそれとはまた違う良さがあり、感動し直す、という感じ。最初に1枚通して聴いたときはタイトル・チューンがベスト・トラックかと思ったけど、何度かきいているうちにやっぱりこの曲かな、と。