一部の<物語>シリーズしか読んだことないけど、図書館で予約できたので読むことができた。
「探偵」ものな訳で、<物語>シリーズを期待して読む人は少ないと思うけど、あのマシンガン的なトークのやりとりは少なく、忘却探偵、掟上今日子さんに事あるごとに事件を依頼する主人公の目線でちょっと変わった事件を通して、これまたかなり変わった性質を持つ探偵、掟上今日子さんについて語られる。
その変わった性質というのが、彼女は寝てしまうと前日までの記憶が一切なくなる忘却の探偵で、どうして探偵をしているのかというのが今後のシリーズの肝にもなっていくのかと思う。
今のところ、棘々しい殺人事件こそないものの、西尾維新のことなので「えっ!?」というような展開があると思う。この人ならではの言葉のレトリックもいいけど、なんだかんだいってストーリー作りが凄いよな、と読むたびに感心してます。
Amazon見てたら、Kindle版が出てたのはちょっと驚いた。この人は結構紙の本に愛着があるように思ったし、ここまでの著作も電子版がないので今後も出ないかと思っていたけど、Kindleで出す気になった理由がきになる。