2016年5月22日日曜日

プログレッシブロックフェス

いよいよプログレッシブロックフェスとなりました。

思えば3年前にHackett先生のクラブチッタのチケットをゲットしたにも関わらず事情により参加できず、今回こうしてリベンジと相成ったわけです。

会場は日比谷野音。会場内飲食OKなので、ドトールでミラノサンドAとコンビニでビールとフランクフルトを調達。どんなときも飲食を忘れないw

16時開演予定だけど若干早い開始。オープニングアクトはPink Floydカバーバンドの原始神母。これが完全に予想していなくて、簡単に言うとノックアウトされた。今までのFloydへの舐めきった態度を全面的に見直すぐらいにやられた。

もう出だしのOne Of These Days(吹けよ風呼べよ嵐)のベースの1音目で心を鷲掴み引くにされた。いささか大袈裟な表現ではあるが、それぐらいの出来事。他のプログレバンドが技巧的なだけに、雰囲気ロックだとか「狂気」はAbbey Roadの焼き直しなどと揶揄していて御免ね。

「生」である、「ライブ」であるということも大きいと思う。特に「原子心母」のオーケストラによるテーマ部分をやられた時は改めてかの曲の良さを感じることができた。とにかくなにげに今回一番の収穫ではあった。秋にライブがあるようなので、これは行くべきか。

続いては事前では一番期待していたHackett先生の出番。予算の都合から新作Wolf Lightは買ってないけど、初期のソロはおさらいしておいたぜ!って具合に意気込んでいた。

まずメンバーがユニーク。女性かと思ったらニック・ベッグスという男性ベース・プレイヤーでした。スティックも弾けるようでそれはそれで見てみたい。あれで緑のチェックのスカートなんかはいているとまるでバイキングかのような出で立ち。後述のGenesisナンバーでは忠実にギターとベースのダブルネックを弾きこなすなど、あのデカイ体も意味があるのかと感心する。

メインキーボードは最近のHackett先生と活動を共にしているRoger King。テクニシャンドラマーは黒のスーツでビシッと決め、何気に一番かっこいいかも。フルート、ソプラノサックス担当も名前がわからないがなかなかのプレイヤー。

後半はGenesisナンバーのオンパレード。なんだかすごく気を遣ってもらっている気がするw

このタイミングでボーカル登場。Peter Gabrielっぽい声だから選んだんだろうけど、どことなくお笑い芸人にいそうな雰囲気に思わず笑う。あの嘴帽子はコスチュームのつもりなのか、正直中途半端。昨年のAtollぐらいにぶっとんだ格好でないと納得できない。

Cinema Show、Can Utilities and Coast Liners、Broadway Medley、Dance On A Volcanoなどくり広げながら締めはFirth of Fifth。いやぁ、堪能できました。が、正直ちょっと時間短くないですかね?

ラストはCamel。オリジナル・メンバーはAndy LatimarとColin Bassのみ。キーボードとドラムは若い?新メンバー。

最初にボーカルをとったのがその新メンバーのキーボーディスト。ぽっちゃりしているおぼっちゃんみたいな感じで思わずお前が歌うのか?!と驚いてしまった。まぁ、Camelの場合はカリスマ的な専任ボーカルがいないのは昔からだけど、こうやって今回のライブを観るとColinのボーカルも多く、新鮮な感じだった。

アルバム全部は持ってないものの70sの曲も多く、個人的にはMoon MadnessのSong Witihin A Songをやってくれたのが嬉しかった。

ドラムは今回の3バンドで一番ピッチが高いと思った。音だけでいうと一番好み。そんな彼も曲によってはAndyといっしょにリコーダーを吹く場面があり、もし本職でないなら結構練習したんだろうなと微笑ましい。

ほかにツボに入った曲はRain DanceからのUneven Song とDust And DreamsからのHopeless Anger。一方でFree Fallをやってくれなかったのは残年。人によってはEchoesを期待していたようでなるほどという感じ。

今回の来日公演が16年ぶりとのことで、一時期は大病も患ったAndyだったので心配だったが、この晩のステージを見る限り全快、絶好調という感じで大変嬉しい。

21前には全演目終了。最後のアンコール以外は基本座りっぱなしなのだが、会場の椅子が固く今もお尻が痛いw

会場ではディスクユニオンが団扇を配ってました。すかさずもらい、嬉しい。他にもKaipa柄のTシャツを着ているおばさまもおり、プログレファンの現役振りに安心した。

※ベーシストが女性と勘違いしてました。キルトスカートは彼の国の人なら男でも履くわな。大変失礼しました。(5/25訂正)