2016年5月30日月曜日

対(The Division Bell)- Pink Floyd

The Division Bell

'94年リリースの再結成Floyd第2弾のアルバム。もう20年以上前とかそりゃ年取るわな。この90sのプログレッシブロックのリバイバルはリアルタイムで堪能できたこともあって結構凄まじく、それについては追って振り返りたい。

当初このアルバムは会社の同僚に借りて聴いていた。まだカセットテープ(!!)のプレイヤーを使っていた時代なのでダビングさせてもらい聴いていた。結構後になって古本屋で数百円で投げ売りされていたのを買った。

ちょっと前にこれのデラックス・エディションも出ていたがさすがに手は出さずじまい。

そして元ヒプノシスのStorm Thorgersonによる強烈なアートワークがPink Floydの作品であることを猛烈にプッシュしている。やっぱり合うし、彼以外のジャケットはちょっと考えられない。

音の方は正直期待していた程ではなかった。冒頭のCluster Oneこそ音作り、間の取り方などPink Floydって感じで良いんだけど、終始この「Pink Floydって感じ」、「Pink Floydメソッドで仕上げました」というわざとらしさが全面を覆っていて素直に聴けなかったのも事実。

それでもラストのHigh Hopesなんかは、アーティスト名が何であってもPink Floyd然として好きな曲。これがGilmourのソロだったら怒ってしまいそうな感じ。

と、なんとも身勝手にFloyd/非Floydと選り好みしても何も変わらない訳で、暗いRoger Watersもいなく、伸び伸びとギターを弾き、歌っているのだからそれはそれでいいんだろう。作詞だけは相変わらずダメみたいで、後に伴侶となるPolly Samsonの力を借りている。

High Hopesはシングルカットされたが、そのジャケットがまた素晴らしい。この頃のThorgersonはほんと神がかった仕事ぶり。