これは結構昔から聴いていてCDも持っていたが、ギターでコピーしていたこともあり、だんだんとここでのアレンジよりもオリジナル・アルバムばかり聴くようになった。
以前買ったボックスにこれも入っていて懐かしいと思いながらもiTunesに突っ込んだもののやはりあまり聴かないでいた。
で、久々に聴いた。
結構Paul Simonのソロ作品が多く取り上げられており、これをデュエットで聴くと解散しなかった彼らのその後の足取りのようで面白い。特にKodakromeやAmerican TuneはS&Gの曲と言われても違和感ない。
バックバンド紹介でドラムにSteve Gaddの名前が出てくるが、昔は知らなかったがこのバックバンドはフュージョンバンド、Stuffの面々が固めているらしい。
解散後初の再結成ライブということでお互い盛り上がっていたようだけど、すぐ意見の相違が出始める。Art側は60sの頃よろしくデュオでのシンプルな構成を望んだが、Paul Simonの怪我もあってバンドを従えながら、自分のギターの負担を減らしたいと希望する。結局それは飲まざるを得なかったんだろうけど、喧々がくがくの間柄なのでそれはよしとする。
Mrs. Robinsonで軽快に幕を開け、2人の綺麗なハーモニーが素晴らしい。Americaのバックの柔らかいエレピといい、間奏のギターといいオリジナルにはないアレンジだけど、やり過ぎということもなく2人の歌が映えるように彩っている。Kodakromeは元々S&Gっぽい曲だけど、まさにそういう風に演奏され違和感なく楽しめる。Art Garfunkelの声がプラスされただけでテンション上がる。
他にはThe Boxerや59th Street Bridge's Songなども良い。