Pink Floydの2枚組ベスト盤で、メンバーが選曲に関わった唯一の編集盤。
「狂気」以降は「対」以外のオリジナル・アルバムを持っていないので、ある意味ちょうどいい。中々Roger主導の後期Floydを聴く気が起きないので、こういう手軽さで彼らのキャリアを俯瞰できるのはありがたい。
単なる曲の寄せ集めではなく、曲間がなくスムーズに次の曲へ移る編集はさすがPink Floyd。本作の題名にもなっている彼らの代表曲Echoesが16分の短縮版になっているけど、それもさほど違和感ない。YESの危機で同じことをやると台無しだが、こちらはほんと違和感なくうまくやっている。同じようにオリジナル版では分割されているCrazy Diamondも統合されている。
メンバーの意向なんだろうけど、原子心母から一曲も選ばれていないのはもったいないけど、昔からメンバーの一貫した評価であるのも面白い。
なにげに一番聴いているFloydアルバムかもしれない。