Sir Paulのソロ・キャリアを網羅したトータル・ベスト。意外と大ベテランの割にはベスト盤、編集盤は多くなく、Wings時代のGreatest Hitsと80s後半のAll The Bestと2000年代に振り返ったWings時代偏重のWingspanの3枚のみ。
近年はライブのレパートリーがベスト扱いみたいになっていた。
ライナーを見ると幾分軽いのりで始まった企画だが、本人もここらで総括したいと思ったのか積極的に関わった模様。
通常は2枚組。Paul初心者であれば、無理せずそれでもPaulの魅力は十分に堪能できる。しかしここは、やはり4枚組を買ってこその真のファンという自己満足の精神でそっちにした。
方々で触れられているけど、やはり今のPaulのライブへの回帰のきっかけともなった傑作Flowers In The Dirtから1曲も選ばれていないのは解せない。My Brave FaceやThis One、Figure Of Eightなどビートリーな曲がそこそこあるにもかかわらずだ。
今年の秋にFlowers~のDeluxe Editionが出るという話だけどそれは関係ないよねぇ。
まぁ、そこを除けばベストとしては無難な内容となっている。昨年CD以外でリリースされたHope For The Futureを入れてくるあたりはいい気配り。
ディスク順曲順に聴くもよし、ランダム・プレイもよしのMcCartneyタイムを味わおう。