2017年9月29日金曜日

ターン | 北村薫



版画家の女性が交通事故に合うが気づいたら、自分の家で座っていたが、誰もいない世界。しかも、1日経つとまた気がついた時の状態に戻ってしまう。
なんとか、その状況の謎を解き明かそうと無人の町へ出歩くが、手掛かりはない。
そんなことを150日繰り返した後、突然電話が鳴り響く。

北村作品を初めて読んだが、最初いきなり二人称で会話が始まるので戸惑いながらもページをめくっても、なかなか話の進みも遅いので序盤は正直つらかった。

しかし、話が転がり始めると続きが気になるほど面白くなり、一気に読み終えてしまった。

無人の町で買い物するのに、きちんと代金を払っていく主人公も律儀でよい。
物語としていい終わり方。他の作品も気になってくる。