クリムゾン8人編成によるシカゴ公演のフルライブ・アルバム。
ドラム兼キーボードのビル・リーフリンが療養中で抜けた穴をジェレミー・ステイシーが埋め、リーフリン復帰後もそのままバンドに残り、リーフリンはキーボード専任となった。
相変わらずドラムス隊は前列に陣取る布陣。
今回は意外と80sのレパートリーが増えており、この辺がエイドリアンを将来の9人目のメンバーとか言ってなんとなくいい気分にさせたやり取りで演奏の了解を取り付けたのか、定かでないが、このあたりも網羅するとなるとボーカルのジャッコも求められるものが大きい。
相当な数のライブをこなし、バンドなり、彼なりの過去曲の解釈がされているので、単純な比較は出来ないが、大健闘していると言って過言ではないと感じる。
特にIndisciplineは、正に生まれ変わったと言える出来栄えで、このラインナップでやる意味というのも見出だせるのではないか。
そして、CirkusやIslands、Lettersといった二期のレパートリーも素晴らしい。ここはやはり当時のオリジナルメンバーであるメル・コリンズの力も大きい。とにかく、体力使う楽器なのでうまくバランス取りながら、続けて欲しい。
年末に来日を控えているが、本作でしっかり予習して、更なる進化を目の当たりにして驚きたいものである。