年末から読み始めている。
幼少期から直近までのまさにオールタイムについて綴られている。
予想していたより意外とあっさりしている。
気になるエイジア脱退、ユニオン期、の部分は読み手が想像していたよりはあっさりとしている。
むしろ直近の構造体制からか、ジョン・アンダーソン、リック・ウェイクマンへ幾分強い風当たりがある。トレヴァー・ラビンについて人物的にはそれほど強いあたりはない。単に8人編成でのギターを入れる領域にこそ異論はあれど、人物的にマイナスな印象を感じている訳ではないと自分は感じた。
一方で、意外と付き合いの長さのせいもあってか、長く一緒にやっているクリス、アランへのロック・ミュージシャン的な破天荒さへの反発が強いし、そこに終始しているのがよく分かる。もちろん、愛情や敬意も含まれている。
なんだか、70s後期クリムゾンのビル・ブルーフォード+ジョン・ウェットンの轟音暴走列車に対するフリップ御大の冷やかさなに通ずるものを感じる。
読み通していて職人気質であることがよく分かる。どうしてロック・ミュージシャンという場で活躍しているのか?ジャズ、フュージョン畑へ流れてもまったくおかしくない人だと思うけど、やはり幼少にとらわれたロックの衝動が好きなんでしょうね。
それにしても多忙だ。バンド、ソロ、コラボなどとにかく仕事している。物凄く細いので倒れないか心配だが、バイタリティあふれていて生涯現役を地でいってる。
それと、ロイ・トーマス・ベイカーは合わなかったんですね。ヘヴン・アンド・アースも他のプロデューサーならもっとパンチの効いた味付けにできたのではと思っていたけど。
自分個人としては、正直今のハウ師匠リーダーのイエスは物足りない。
ジョン・ディヴィソンのボーカルやソングライターの資質はいいと思うので、やはり全体的なアレンジ力なのかな、と。
ホーンには再プロデュースしてもらったんだから、意外なところでラビンにまとめてもらうのはどうか?