いわゆるEMIデビュー前のポリドールセッション音源ですね。昔はテイチクからアンソロジーという今となっては大変まぎらわしい名前のアルバムで似たような内容のものが出てました。(90s初頭にそれを持ってた。)
古き良きロックン・ロールが香るので、これはこれで通して聴くと気持ちいい。ただ、この手の音源の常でかなりの割合でトニー・シェリダンが混ざっているので、そこをどう捉えるかでいいか悪いかもわかれる気がする。
レノン・ハリスン共作のインスト「クライ・フォー・ア・シャドウ」は出来も良く、本作でも目玉の1つなんだろうけど、かつてはこの手のポリドール音源でしか聞けなかったけど、公式のアンソロジーで拾ってくれて良かった。埋もれてしまうにはもったいない。
上記のように本作で重要と思うような曲は本家「アンソロジー1」にも含まれているので、あえて本作を入手する必要があるわけではない。ただ、ステレオとモノラルの2枚組という微妙にマニア心をくすぐってくれたので、和久井光司氏のビートルズ本で見つけてつい買ってしまった。2,000円前後でゲットしたと思う。