- "One of These Nights"
- "Too Many Hands"
- "Hollywood Waltz"
- "Journey of the Sorcerer"
- "Lyin' Eyes"
- "Take It to the Limit"
- "Visions"
- "After the Thrill Is Gone"
- "I Wish You Peace"
Eaglesの4作目「呪われた夜」。Bill Szymzyckが全面プロデュース。そのせいか随分音の分離がはっきりとして、タイトになった印象がある。邦題タイトルとジャケットのせいか、全体的に覆う「影」のような空気を感じさせる仕上がり。どこか垢抜けたところも褪せてきて、バンドとして成熟してきた感が伺える。
WikipediaによるとBillはかつては従軍して潜水艦でソナー技師みたいなことをやっていたりして、根っからの技術屋。ミュージシャン上がりでないが、技術屋としてバンドの音作りにものすごく貢献していると思う。
表題のOne Of These Nightsで聴かせるギターカッティングとファルセットボーカルが、今までより一皮向けた大人のバンドのような感じがします。
枚数的にも、音的にも、本作から後期と捉えていいと思います。
初期のテイストを残したアコースティックギターを全面に出したマイナー調のGlennによるLyin' Eyes、Randyの出世作Take It To The Limit。各人のいいところが作曲、演奏、ボーカルに現れており、本作全体のレベルを上げていると思う。
本作でバンドを去るBarnieによるインスト、Journey Of The Sorcerer。正直、結構スキップしてしまうこともあるのだが、この曲のエンディングは本当に"Journey"という感じをうまく出していると思う。そして有終の美を飾るかのようなバラード、I Wish You Peace。Barnieがいなくなった後のEaglesはこの後Hotel Californiaを生み出すんだけど、それは終末への序奏みたいなもので、「安らぎ」あるEaglesはここまでになるんだろう。
初めて買った洋楽CDの1枚です。(ちなみにもう1枚はSteve WinwoodのRoll With It)