- "Five Spot After Dark" (Benny Golson)
- "Undecided" (Sydney Robin, Charlie Shavers)
- "Blues-ette"
- "Minor Vamp" (Golson)
- "Love Your Spell Is Everywhere" (Edmund Goulding, Elsie Janis)
- "Twelve-Inch"
昨年秋にAmazon Prime Music開始とともにJazz名盤を聴き漁っている。ほんと大抵の名盤は聴けるので、特別手元に置いておきたいものでなければまったく困らない、いやむしろこのサービスがなくなると困る、ぐらいはまってしまっている。
さて、随分聴いているのでオススメを1枚紹介。
Curtis FullerのBlues-Etteです。出だしの1曲目は誰でも聞いたことあると思うFive Spot After Dark。自分はかれこれ20年以上前に初めて手を出したジャズがNow Jazzというコンピレーションで、そこに入っていて耳馴染みだった。以前からアルバムで聴いてみたいと思い、ようやく念願叶ったという訳です。
このCurtis Fullerなる御仁はトロンボーン奏者であり、普通のジャズバンドにあまりいない楽器だと思う。
そのトロンボーンの渋い音色がものすごくいい雰囲気を醸し出してくれる。代表曲であるFive Spot After Darkはもちろんのこと、タイトル曲Blues-EtteやLove Your Spell~とかはトロンボーン以外あり得ないと思う。特に「夜っぽさ」みたいな部分は、この音に負っている。
オープニングのFive Spot After Darkは曲そのものがいい。トロンボーンもさることながら、Benny Golsonのテナーサックスがこれまたいい。Tommy Flanaganによる出しゃばらないピアノも何気にカラフルな広がりを持たせてると感じる。
オープニングの次に好きなのが哀愁あるメロディラインのLove Your Spell Is Everywhere。この曲の小気味良いリズム刻みや、どことなくArt Farmerを彷彿させる艶のある男の息吹まんまのサックス、そしてメインメロディはトロンボーンで押さえるというのがなんともかっこいい。
トロンボーンといえば、昨年放送されていた吹奏楽アニメ、響け!ユーフォニアムで顧問の先生がトロンボーン塚本君と呼ぶシーンがあったんだけど、あまりにシームレスに言うもんだから芸名で呼んでんじゃないよ、とツッコミ入れたり。閑話休題。
現行CDは別テイクを収録したリマスターバージョンなのでそれで文句ないけど、本作は手元に置くならアナログ・レコードにしておきたい作品。Prime Musicもボーナストラックあり。