最近の風潮でレジェンド達はこぞってリマスタープラスアルファのアニバーサリー・エディションをリリースしている。
今年はイーグルスのホテル・カリフォルニアがリリースされて40周年ということで、ここまでそういうのがなかったので、少々意外だったがアニバーサリーにふさわしい名作なので大歓迎。
今回は豪華ボックスのデラックス・エディションは見送り、ボーナス・ディスクとの2枚組をゲット。Blu-lay Audioを存分に堪能する環境もないし、ブックレットだけに一万円近くの出費はつらい。
聴いてみると、本編は以前のリマスターからさほど変わった印象なし。2017年末最新リマスターということでそれなりに手を入れているんだろうけど、元々音の分離も程よい録音なので、前回買ったスタジオ盤6枚組でのリマスターでも遜色ないと思う。
「暗黙の日々(Victim of Love)」は今回のリマスターの方がイントロ左チャンネルのギターが生々しくていいかも。
本編はそこまで感動することもなく、そうなると、目玉は未発表ライブ盤。なんでも、本作リリース前のライブもあり、既にそこで表題曲も御披露目されている。
オープニングは「テイク・イット・イージー」。若かりしグレン・フライの声がこうして聴けて嬉しい。
続いてランディ・メイズナーの「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」。コーラスワークも素晴らしく、ランディのハイトーンボイスが惜しみなく堪能できる。
「ジェイムズ・ディーン」も聴いてるとドライブしたくなってくるノリで、初期のカラッとしたロックンロールの良さを再確認。
表題曲「ホテル・カリフォルニア」もアルバム・リリース前だがかっちりとした仕上がり。とにかく、ドン・フェルダーとジョー・ウォルシュのギターがうねる、からむ、とこの曲に限らずライブの出来映えに大きく貢献している。
ラストは「過ぎたこと(Already Gone)」。意外な選曲。サード・アルバムのトップを飾る軽快なロックンロール。実際のライブもこれがラストに置いてあったのかは知らないけど、こういう締め方も悪くない。いいですね。