2017年2月1日水曜日

さよなら、ジョン・ウェットン

昨晩訃報のニュースを見て、心底残念な思いで一杯になってしまった。

ウェットン兄貴との出会いは、King Crimsonだった。リアルタイム世代ではないので、後追いで聴いたクチだけど「太陽と戦慄」から「Red」までの3枚は本当にプログレッシブでアグレッシブで魅了されたものだった。

当時はそのラインナップでのライブボックスセット「Great Deceiver」が出たので、購入後に繰り返し聴いて、ウェットン兄貴の凄さを堪能したものだった。

YESも聴いていたので当然の如くAsiaにもたどり着き、オリジナル・ラインナップの初期2枚もよく聴いていた。

他にもソロ来日のライブ盤「Chasing the Dragon」は、自信のキャリアを包括するベスト盤的な選曲で気に入っていた。アコースティックなAsiaのヒート・オブ・ザ・モーメントは最高だ。

その後96年に元ジェネシスのスティーブ・ハケットのGenesis Revisitedに参加、来日公演もあり、そこで初めて生ウェットンを拝めることができたのだった。同時に元Crimsonのイアン・マクドナルドも参加しており、そのメンバーで演奏されるジェネシスやKing Crimsonナンバーには震えたものだった。

2000年に入るとAsia再結成の噂が出ては消え、やきもきしたものだった。カール・パーマーとのQuangoの来日公演は悩んだ末、本物のAsiaでないと見切り断念したこともあった。

しかしその後本当にオリジナル・ラインナップでの再結成が実現し、そのライブアルバムであるFantasiaがもう10年も前だなんて、しりゃ年も取るよなと感慨深くなる。

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そして、オリジナル新作も3枚もリリースし、創作面でも大変クリエイティブな再結成だったと思う。何度か来日も果たし見に行ったは、結局XXXリリースの後。少々遅きに逸した感もあったけどハウ師匠とウェットン兄貴が何のわだかまりもなく一緒にやっているという事実に只只嬉しかったなと思い出す。

本当に寂しい。また彼の音楽を聴いて、思い出したいと思う。