2023年6月15日木曜日

P.U.L.S.E | Pink Floyd

p.u.l.s.e

週末に久しぶりに「原始神母」のライブに行くので、フロイドおさらい週間。

全アルバムそろえている訳ではないので、まずはベスト盤やライブ盤で振り返りと思い、自分が最初に買ったライブ盤「P.U.L.S.E」を聴きなおし。

リアルタイムで買ったので、あのケースの背の部分の赤く点滅するランプが印象的。変形ジャケット、見開きジャケットなどかわりものはこれまでもあったけど、電飾付きというのは初なのか?初というか唯一なのかもしれない。

で、当時90年代前半はプログレ・バンドの再結成ブームで来日公演も加速。自分はフロイドは観に行ったことないですが、往年のバンド(イエス、クリムゾン、イーグルス、S&Gなどなど)の来日公演はまぁ行った方ではあると思う。
で、当時新作が出てたんですね。「対(The Division Bell)」。これのサポートツアーというか、目玉は「狂気」全曲再演ですね。
今でこそ、往年の老舗バンドがアルバム丸ごと再現ツアーというものをやっとりますが、30年近く前にそのはしりをやったのがピンク・フロイドでした。まぁ、「狂気」だから丸々やる意味もあると思う。正直、イエスの「こわれもの&危機」完全再現なんかは「危機」はともかく、「こわれもの」は冒頭からラウンドアバウトなのでアンコールが物足りなくなってしまう構成上の弱点というかありがたみが薄れるというか、曲順にやることがステージでの良演出につながらないことがよく分かった一例。

P.U.L.S.Eに話を戻すと、当時フロイド聴き始めぐらいの感じだったので、この新作をちょいフォローしながらベスト盤的選曲がツボに入ったので、愛聴盤です。
「クレイジー・ダイアモンド」も「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2)」も「天の支配」もここで初めて聴きましたからね。
後々スタジオ・バージョン聴いたけど、ここでのライブの再現力はさすが。プログレ・バンドの演奏力の高さよ。
まぁ、サポート・ミュージシャンも多くいて、音の厚みからして違ってますもんね。
ライブなのに「狂気」の合間に入る各種SE、時計やレジの音などもきちんと入っており、雰囲気抜群。

「狂気」の後に「あなたがここにいて欲しい」や「コンフォタブリー・ナム」がアンコール的(実際アンコール?)に演奏されるのも、構成としてすごく気に入っている。 

手持ちの全フロイドの中で一番聞いているかも。(回数的には原子心母と甲乙つけがたいか?)