2016年の日比谷野音でのプログレッシブ・ロック・フェスが原始神母初体験でした。
その後同年10月のクラブチッタ川崎での単独公演に行き、翌年も年末の六本木EX THEATERに行ってと3回体験してましたが、ここ最近ご無沙汰でした。すみません。クリムゾンやイエスの来日やビートルズのデラックスエディション等々緊縮財政下でのやりくりでなかなか手が回らなかったのです...
でも今回は初心を思い出す野音での開催ということで、一念発起してチケット先行発売日に即ゲットしました。
当日は15:30過ぎには新橋に到着。フロイドを聴くには頭を柔らかくしておきたいよな、と居酒屋に入る。
勢いよく最初は生ビールで。そうこれは準備運動。ストレッチ。
そして、ポテトサラダ、じゃこ天、煮込みを注文。
まぁいい具合に調子も上がってきて、男梅サワーと焼きそばを追加注文。ストレッチなのか本番の運動なのか判断しづらい量になってくる。
一人とは言え、居酒屋は気楽に楽しめるのでついつい箸も進むし、お酒も入ってしまう。
とは言え、これは準備運動。この後のライブが本番なので、この辺でお開きにして会場へ向かう。日比谷公園なら10分ぐらい歩けばいいので丁度いい散歩。
物販にもなかなかの行列ができていて、ディスクユニオンのお姉さんが「今日の目玉は『狂気』の靴下でぇ~す!」と声を張り上げている。ちょっとその靴下に興味出てきたが、財政事情も鑑みここは我慢。
予定時間をちょい過ぎたところでメンバー登場、ライブ開始。今回前半は「ライブ・アット・ポンペイ」の再現とのことらしいが、自分は観てないので、もうまっさらの状態で体験することに。出だしの「エコーズ」のピーンというシンセの音。あれで会場の空気が締まる感じがした。
「エコーズ」から始まり初期の曲をあれこれやってくれた。「吹けよ風呼べよ嵐」もかっこよかった。そして、「エコーズ」後半パートへまた戻るというのが、このポンペイの構成なのかと感心しながら観続ける。
休憩挟んで後半は「狂気」全曲再演。まぁ過去にも観ているけど、やはりライブはいい。あのSEで始まるところも気に入っている。曲に寄って女性のバックコーラスのお嬢様方が出てきたり、サックスのオジサマが出てきたりとオリジナルの音の厚みを存分に再現。
いや、本当にあっという間にエクリプス。ここまでの一連の流れが素晴らしい。本当に良くできたアルバムだわ。それに「狂気」中に段々夕方のオレンジ色の空から夜の暗闇になっていく様が素敵。その頃には会場の証明も派手になってきて演出的にも盛り上がる。
アンコールの「あなたがここにいて欲しい」、「コンフォタブリー・ナム」はP.U.L.S.Eと同じ流れで実に自然に感じられる。トリは「ナイルの歌」。ここでは撮影OKよ、ということでお言葉に甘えてスマートフォンで撮らせていただく。
いやいや、2時間半ほどか楽しいひと時をすごせました。
とにかく都会のど真ん中の自然の中で、ピンク・フロイド好きのみんなと一緒に同じ空気、同じ音楽で体験できるというのが、今回のライブの一番の魅力でしたね。