最初にTravisを聴いたのは何年か前、クルマのCMで使われていたWalking In The Sunだった。あの綺麗なメロディに、如何にもブリット・ポップな感あふれるところに惹かれた。
勝手にブリット・ポップと決めつけたけどWikipedia見たら、どう見てもUKでした。本当にありがとうございました。しかも、Oasisに気に入られてるらしい。いい風に「目を付けられて」よかった。
ジャケットを象徴するかのように、幾分地味目なQuicksandで幕を開ける。Walking In The Sunのような陽気なポップを期待していると肩透かしを喰らうが、これはこれで馴染んでくる。
続く、The Beautiful Occupationはメリハリの効いたサビが光る良曲。
シングルカットされたRe-Offenderもいい。Walking In The Sunで感じたBeatlesっぽさがじわじわと滲み出てくる。
Beatlesっぽさも垣間見せつつ彼らのオリジナリティが感じられるSomewhere Elseでは、美しいメロディの間に心境を吐露するかのように呟くような歌声があり、こう来るか、と唸ってしまう。
ギターバンドなんだろうけど、ボーカルFran Healyによるピアノの鳴り方が絶妙。こいつのせいで、全体を綺麗に整えたり、どこちなく不安な感じを漂わせたりと、ポップ職人の気質を感じる。
ラストのWalking Down The Hillには、3曲追加のシークレットトラックがある。普通にトラック分けてくれた方がありがたいのだが。