2014年9月9日火曜日

The Brondesbury Tapes (1968) - Giles, Giles & Fripp

今まであえて聴かずに通していたけど、目についてしまったので聴いてみたw

GGF時代の音源は海賊版Wired Person's Guide To King Crimsonで聴いたことがあるので正直驚かないが、これがあのKing Crimsonの前身なのだから不思議。

「陽気な狂気」が売り?のようで、Fripp御大の不気味な笑みとかしこまったGiles兄弟の対比がすごい。

贔屓目にみても資料的な価値はあると思うけど、それ以外で当時の録音の価値は正直希薄ではないかと。

それでもIan McDonald加入前後ではやっぱり曲、演奏の質は違うし、当時からMichael Gilesのドラミングは凄腕かと思うし、Frippのギターも後のFructureとかでやりそうな手癖がここで垣間見えるのは興味深い。Tremelo Study In A Major (Spanish Suite)なんかアルハンブラの手習いみたいで、いかにもFrippらしいが一方でSuit No.1という組曲(風)を出してくるあたり、後のプログレ道に続くのが分かる。

Young Pesron's〜で聴けたJudy DybleボーカルのI Talk To The Windがここでも聴ける。初期ライブ、IslandsのLetters元ネタのWhy Don't You Just Drop Inも「陽気な狂気」を具現化してて面白い。

つらつら書いたけど、同じCrimsonつながりでも宮殿脱退後のMcDonald & Gilesの完成度は高く、濃密な成長期間を経たことが分かる。