2015年2月3日火曜日

Live from New York City, 1967 - Simon & Garfunkel

昨年入手したS&Gのコンプリート・ボックスのライブ盤を順次レビューしたいと思います。まずは年代順に1967年のライブから。

かつてライブ盤といえば'81年の再結成ライブしかなく、曲目はいいんだけど今ひとつバックバンドの演奏が合わない気がしてあまり聴かなくなってしまったんだけど、3枚組コンピレーションOld Friendsの未発表テイクにライブ演奏が含まれており、実は本作に収録の音源もあり、いわばここで完全版といった体で味わえる。(実際には、Old Friends収録のRed Rubber Ballが未収録なので100%完全ではないけど)

The Sound Of Silenceがヒットしたものの、映画「卒業」のサントラやMrs. Robinsonがヒットするまではブレイクと言い切れない感じの彼らだが、この時代ならではのバックバンドなしのデュオによるライブとなっており、初期の名作も堪能できる良作となっている。

出だしのHe Was My BrotherやSparrow、Benedictusなど渋い選曲、いや、当時は普通なんだろうけど、選曲が渋いから大人しげかと思えばこれが結構盛り上がっているライブだったりする。こういう下地の人気があるからこそ、この後の大ブレイクもあるのねと納得の内容だと思う。

他にもコンサート向きなRichard CoryやI Am A Rock、既にシングルでお披露目されているA Hazy Shade Of Winter(冬の散歩道)を聴くと、これこそフォーク・ロックだなと頷ける。

Paul Simonの名手たる技が冴えるAnjiもバッチリ収録。

モノクロにジャケットも素敵。