2015年5月2日土曜日

80/81 - Pat Metheny

3月下旬にディスクのバーゲンで700円で買った、Pat Methenyの80/81のアナログ盤ですが、ようやっとレヴューできます。

手持ちのPat Methenyで一番古い音源ですね。たまたま国内盤で帯、ライナーも付いてました。盤質はBということだけど、総じてノイズも少ないので結構いいものを手に入れたな、という感想。

アナログ2枚組の大作で、音で言えばジャズよりな感じ。ベースがCharlie Hadenなのも嬉しいポイント。ただ本作の立役者はやはりテナー・サックスのMichael Breckerかな。

1枚目A面はTwo Folks Songs 1stと2nd。アコギの軽快なストロークのリズムで刻みながらメイン・テーマがサックスで入ってくる。このアコギの音が後年A Map Of The World全般で聴ける音と同じで、なるほどな、と思える。1stの終盤はドラムをフィーチャーした構成で徐々にPatのアコギと入れ替わるところがカッコいい。2ndはPatのアコギ中心の進行。Charlie Hadenのベースがまた素晴らしい。1曲の中で静動が巧みに描かれていて面白い。

B面はタイトル・チューンの80/81。Patはエレキで細かいフレーズをまぶしていく中でサックスがメインを取っていく。

Tha Batはゆったりとしたバラード。前半は艶のあるサックスがリードし、途中からPatのクリア・トーンのギターが取って代わるが、終盤はサックスと共に緩やかにクロージングしていく。

1枚目はTurnaround で終わり。

2枚目はOpenで幕開け。このPat Methenyらしさ全開の(少々くどい?)フレーズで一杯の1曲。やりたいようにやった感が溢れている。

Pretty ScatteredとEvery Day (I Thank You) はサックス勢がいい仕事している。特にEvery Dayの歌心に満ちた演奏は聴いていて気持ちいい。

アルバムを締めくくるGoin' Aheadはアコギをフィーチャーした曲。やっぱり、彼のアコースティックは外れがないですなぁ。本作で一番好き。