2015年5月1日金曜日

Live At The Orpheum - King Crimson

ヨーロピアン・ロック・フェスの前に寄ったディスクユニオンで、いきなり購入。まぁ、年初から買うつもりだったが、なかなか機会もなくここまで至る。
元々はCD+DVDで買うことを想定していたが、こうやってアナログ盤を前にして欲しくなってしまった。ということで、初Crimsonレコードゲット。
内容は昨年お披露目された新生7人組でのライブから。
盟友Adrian Brewとは別れてしまい、Fripp御大の引退宣言も出たのでCrimsonも幕を下ろしたかと思いきや、21st Century Schizoid BandのJakkoをギター、ボーカルに迎え、さらにまさかのMel Collinsの復帰に驚かされる。そのメンバーでまずはCrimson ProjecKt名義でScarcity Of Miraclesをリリースしたが、少々Crimson成分の不足が感じられたが、それゆえのProjecKtシリーズだったのかもしれない。
その後、Gavin HarrisonとBill Reiflinをドラムに加え、Pat含む3人ドラムの7人変性ということになり、なんと70年代の曲も再演するという、今までの復活劇とは全く違ったストーリーに心踊ったりもした。
ライブでは初かと思われるOne More Red Nightmareは、Wettonのボーカルの印象が強すぎ、Jakkoの持ち歌とするには厳しいかなと思いつつも、一方でIsland期の曲はものすごくマッチしており、Schizoid Bandでの経験もうまく活かされていると思う。
ドラム3人については、その効果が正直まだ把握しきれない。ひょっとしたら、DVDオーディオではマルチ・チャンネルによるサラウンドで真価が分かるのかもしれない。
One More〜とThe Construction Of Lightの間のガムラン風な曲は「しょうがない」収録のMiegakureっぽくて好き。Construction 〜ではボーカルなしのインストだが、フルートのアレンジが素晴らしく、ダブル・デュオから7人編成の曲として生まれ変わっている。A面はLettersで終了。
B面はIsland期のSalor's Taleで始まり、続くStarlessで終わる。結構濃い。こうして70sの名曲をいわば懐メロ的な懐古主義のために復活したのか、はたまた新たな境地を見出しているのか、この1枚では少なすぎるので判断しかねるが、当然新たなゴールがあるはずなので期待したい。
もちろん、来日公演も楽しみにしている。